情報科学演習 実習課題 2012.10.15
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代入に関する補足説明
授業では scanf を使用しませんが,そのために値を変数に「代入」する操作が必要になります.これは,以下のように「等号」の記号である = を使用してできます.
また,定義と代入は同時に行うことも可能です.
上記の操作により,変数 a の値が整数の数値1になります.
関数 printf を使って以下の問題のように表示するプログラムを作り
ましょう.printf は例題2.1のように2重引用符 " " で囲
まれた中にある文字列を画面に表示するものですが,先ほど紹介した %
記法を用いて,2重引用符の後ろにある変数の値も表示させることが出来ます.
これは例題2.2にあるように桁数指定も可能です.
- 桁数指定を利用して右揃えで数値を表示してみましょう.以下のように表示
させるように,3つの変数を用意して適当な数を代入して右揃えで表示させてみましょ
う.
- 10進数の適当な数を8進数,16進数でそれぞれ表示するプログラムを
作成します.結果の表示は以下のようになるものとしてください.
Decimal: 100
Octal: 144
Hexdecimal: 64
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- 例題2.3にあるように printf は複数の変数を扱うことが出来ます.
図1にあるように,後ろに付けた変数の値が順番に入ります.先ほどの問題
を一つの printf を使って表示するように改造しましょう.
図1 複数の変数を printf で表示させる方法
- printf を使って画面に文字を表示させるときに,二重引用符で囲
んだ文字列が表示されることをここまで学習しています.では,二重引用
符そのものを画面に表示させるためにはどうするかというと,バックスラッ
シュを使用します.これは既に改行文字 \n で見ているように,
バックスラッシュがあると,その次の文字の意味を打ち消す作用がありま
す.改行では,n という文字の本来の意味を打ち消して改行
(New Line)という別の意味を持たせているわけです.バッ
クスラッシュはさまざまな文字に対して作用します.画面に次のように表
示するプログラムを作成しましょう.
\n is new line.
\r is carriage return.
\0 is null character.
" is double quote.
' is single quote.
` is back quote.
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- printf を使って % を表示させてみましょう.以下の様
に出力するプログラムを作ってください.ちなみに,バックスラッシュでは表示でき
ませんので, % を打ち消す文字を探してみてください.
%d is decimal number.
%x is hexadecimal number.
%o is octal number.
%s is character string.
%c is character.
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- 文字列も扱ってみましょう.教科書のp.15では scanf を使用して
キーボードから文字を入力していますが,ここでは最初からプログラムの
中に記述する形を試してみます.これは教科書のp.67で詳しく説明されて
いるものですが,使用するだけなら簡単です.例題2.5のプログラムの7行
目を以下のように少し変更することで,文字が使用できます.自分で好き
な文字を出すことを試してみましょう.
char m[20] = "aiueokakikukeko"
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文字数が20を越える場合には m[20] の括弧の中の20を文字数プラス1
に変更しておいてください.
- 解答用紙の使い方の練習もしてみましょう.このリンクをクリックすると解答用紙が表示されます.また,右クリックでダウンロードもできます.例に解答用紙に,上のどれかのプログラムをペースとして,正常にコンパイルおよび実行ができることを確認しましょう.
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