情報科学概論
2004.10.1
http://www.mag.shimane-u.ac.jp/ruby/sapphire.html
ここから最新版をダウンロードできますが,もともとが実行するために機械語に
翻訳する必要の無い「スクリプト言語」ですので,ダウンロードしたらすぐに使
えます.ただし,現在利用可能なプラットフォームはUNIXを前提として,Ruby本
体とRuby/GTKがインストールされている必要があります.
ターミナルで次の操作を実行して下さい.これにより,自分のホームディレクト
リに sapphire というディレクトリが作成されます.
$ mkdir ~/sapphire
このディレクトリが今後この授業で作成するプログラムの保存に関するベースに
なります.
プログラム本体とアイコンの二つをダウンロードします.先ほど紹介した
ダウンロードページ
にある「最新版ダウンロード(本体)」の部分をマウスで「
右クリックして,「リンク先を名前をつけて保存」を選択します.すると,例えばMozillaでは図1に示すダイアローグ
が現れます.
図1 ダウンロードダイアローグ
/virtual/home/b04**/sapphire
となっているはずです.ここで,** の部分には自分のログイン名が表
示されているはずです.
次にアイコンもダウンロードします.ダウンロードページに戻って,アイコンの
絵をクリックすると,図2のようなダイアローグが出てき
ます.
図2 アイコンダウンロードダイアローグ
起動が簡単になるように,パネルへ登録することを行います.他にもGNOMEメニュー
への登録なども可能ですが,そちらは必要に応じて自分で作業してください.
画面下部にあるパネル(いわゆる「タスクバー」)のすき間の部分で右クリックす
るとメニューがその場所に現れます.このようなメニューを「ポップアップメ
ニュー」といいます.その中から「パネル」→「パネルに追加」→「ランチャー」
図3のように選択していきます.
図3 パネルにアプリケーション起動メニューを追加する手順
図4 ランチャー登録ダイアローグ
最後に「OK」をクリックするとパネルに登録されます.次回からは,
パネル (タスクバー) にあるアイコンをクリックす
ると起動して,図5のようなウィンドウが開きます.
図5 S@pphireのメイン画面
ウィンドウの上部に図6に示すメニューバーが用意されています.左の二つの項
目,「ファイル」と「編集」は良く見られる形式のものと同じですので,お分か
りになると思いますが,このS@pphireに特有のものは,「実行」「デバッグ」
「オプション」です.
図6 メニューバー
図7 ボタンバー
大変申し訳ないのですが,このS@pphireは現状でバージョンが0.1.4というまだ
まだ開発が始まったばかりのツールでして,たくさんの問題や不十分な点を残し
ています.特に支障となるような問題点について以下に列挙しておきますので,
これらをご理解いただいた上でご使用ください.
何も入力していなかったり,変更していない状態であるにも関わらず,ファイル
が更新されているので保存するか,を聞くダイアローグウィンドウが開きます.
必要に応じてボタンをクリックして先に進んでください.
保存して終了するよう操作すると,名前の付いていないファイルを保存するダイ
アローグウィンドウが表示されますが,その上に終了するかどうかを聞くダイア
ローグが表示されます.一度戻って保存作業を行った上で最終的な終了の操作を
お願いします.
この授業ではテストや宿題の提出をすべて電子メールで行います.そのため,電
子メールの操作になれておくことが大変重要になってきます.これまで何度か使っ
てきてはいると思いますが,今一度環境の確認を行いましょう.
プログラムを作成するには,いくつかのパターンがあります.そのもっとも素朴
な形式は,「テキストエディタ」を利用して,自分でプロ
グラム(ソースともいいます)を入力して行き,あるファイル名で保存したものを
実行環境で実行するというものです.昨年度までの情報科学概論ではこの手法で
プログラミング実習を行ってきました.一方,これに対して,Microsoftの提供する
Visual Basic や Visual C++,また,BorlandのDelphiのように,プログラムを
作成するために専用のツール(アプリケーション)があり,その中で実行ができた
り,エラー検出と修正(デバッグ)の機能があったりするものもあります.後者を
統合開発環境 (IDE, Integrated Development Environment) ということもあり
ます.また,RDA (Rapid Development Application) とも呼ばれることがありま
す.ここで,紹介するS@pphireは前者のようなエディタでソースを記述してUNIX
のターミナル(仮想端末)でコマンドラインから実行するようなプログラミング形
式をIDEにちょっとだけ近づける支援環境です.
私の研究室のWWWページからダウンロード可能です.
WindowsでRubyを学習する場合には,これを開発するきっかけとなった
RubyWinという霊験あらたかな統合開発環境があります.また,もっと凄い,
RDE
というのもあります.UNIX環境では
FreeRIDEというやはり完成度の高いものがあるようですが,自分の学習のた
めもあって作ってみました.
このS@pphireを使うための準備をこれから行います.準備は,ディレクトリ作成,
ダウンロード,パネルへの登録,という順で行います.コマンド操作が入ります
ので,必要に応じてこのテキストからコピー&ペーストで作業して下さい.
設定項目 設定内容
名前 S@pphire
説明 Ruby developing environment
命令 cd ~/sapphire;ruby sapphire.rb
種類 Application