情報科学概論(再履修)
2004.12.10

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  1. 本日の作業内容

  2. 出席確認

    電子メールで出席確認をします.宛先など以下の情報を用いてメールを作成し, 出席申告してください.なお,キーワードは授業中に紹介します.

    提出形式

    宛先 justice@mag.shimane-u.ac.jp
    件名 AttendR12-10_ruby_s0340**
    本文 学生番号
    氏名
    キーワード
     
    (改行)
    (改行)
    キーワードは授業中に紹介
    注意 「件名」および「添付書類名」の**をそのままにしないで,必ず自分の学生番号 に修正して下さい.また,ABクラス別は指示にしたがって下さい.

  3. 多重 for ループ

    for ループは何重にでも重ねることが出来ます. 条件分岐のときの 「入れ子」と同じ考え方ですが,繰りかえしになる分だけ見た目がややこしくな ります.先ずは,2重になった簡単な例を見てみましょう.

    for i in 1..3
      printf "外側ループ %d 回目\n", i
      for j in 1..2
        printf "  内側ループ %d 回目\n", j
      end
      printf "  内側ループ終了\n"
    end
    
    printf "外側ループ終了\n"
    

    フローチャートでは図1のようになります.

    図1 二重の for ループの例

    結果の表示を良く見て下さい.出力結果の中でどの変数がいつ出力されているか, どの行が実行されているかをじっくり眺めてループの回り方を理解して下さい.

    こんどはより複雑な例を見てみましょう. 次の例 は3重にループが回るスクリプトです.

    for i in 1..3
      for j in 1..4
        for k in 1..5
          printf "i = %d, j = %d, k = %d\n", i, j, k
        end
      end
    end
    

    ループはトータルで60回回りますが,どのような順番でループが回っているかは 結果の方を良く見て下さい.kに関する一番内側のループが全部終わったらjの値 が一つ増えて行き,jが全部終わったらiが増えてまた順に実行して行くようになっ ているのが分かるかと思います.このようなループの回り方を理解しておくこと が大事です.

    先ほどの例をほんの少し改良してみましょう. 次のスクリプト ではどうなるでしょうか

    for i in 1..3
      for j in i..4
        for k in j..5
          printf "i = %d, j = %d, k = %d\n", i, j, k
        end
      end
    end
    

    どのような違いがあるのか,結果の方を良く見て下さい.

  4. インデント見本

    最近複雑な処理が徐々に加わってきたために,インデント(字下げ)に対する注意 が散漫になってきているようです.もう一度きちんとした字下げを確認して下さ い.次のスクリプトは見本です.

    n = 10
    count = 1
    
    for i in 0..n-8
      m = 1
      l = 2
      for j in 1..l
        if j == 1
          printf "%2d行目\n", count
        else
          count += 1
          printf "%2d行目\n", count
        end
    
        break if j == 3
      end
    
      for k in m..l
        count += 1
        printf "%2d行目\n", count
      end
      count += 1
    end
    
    printf "これでおしまい\n"
    

  5. 演習

    多重のループを活用して次のようなスクリプトを作成してみましょう.解答例は 後で紹介します.

    • 次に示すような行列の要素を表示する表現形式.

      A11 A12 A13 
      A21 A22 A23 
      A31 A32 A33
      

        解答例

    • 次に示すようなランダムなモザイク模様的なテキスト出力.これには乱数を 利用しています.乱数ですから,実行するたびに結果は異なるものとなり ます.また,表示には文字としての"□"と"■"を用いています.この文字 は自分で好きなものに変更しても構いません.

      □□□□□□■□□□■□□□■■
      ■□■■□■■■□■■□■□□■
      ■■■□■□□□■□■■■□■□
      □■□□□■■□□□□□■□□□
      ■□□□■□□□■■■■■□□□
      □□□■■■■■■■□■■□■■
      □■■■□■■■■■□□□□□□
      □□■■□□■□■□■□□□■□
      □■□□□■□■■■■■□■□□
      □□■■□□■□□□□□□□■□
      □■■□□■□■□■□■□□□□
      ■■□■□■□□□■□□■□■■
      ■■■□■□□■□■□■□■■□
      ■□■□■■■■□■□□■□□■
      □■□■□■□■■■■■■□■■
      ■■□■■■□■■■■□■■□■
      

        解答例

    • 次のように結果が表示されるスクリプト

              ■        
             ■ ■       
            ■   ■      
           ■     ■     
          ■       ■    
         ■         ■   
        ■           ■  
       ■             ■ 
      ■               ■
       ■             ■ 
        ■           ■  
         ■         ■   
          ■       ■    
           ■     ■     
            ■   ■      
             ■ ■       
              ■        
      

        解答例

    • 次のように結果が表示されるスクリプト

      12345678910
      123456789
      12345678
      1234567
      123456
      12345
      1234
      123
      12
      1
      
      

        解答例

    • 2次元直交系において,-5 ≦ x ≦ 5,-5 ≦ y ≦ 5の範囲内のxy が整数値を持つすべての格子点の座標を列挙するスクリプト.

        解答例

  6. 小テスト

    授業の終わりに小テストを実施します.アナウンスに注意していて下さい.

    再履修クラス小テスト

  7. 宿題

    宿題に関する案内が授業の終わりに紹介されます.注意にしたがって提出してく ださい.

    再履修クラス宿題

  8. 本日の用語


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