ホームページ作成講座 1999.7.7



Shellおよびemacs利用方法の復習


1. 本日の作業内容

本日は本講座の最終回なので、なにがなんでもページを仕上げること。

ただし、各人の今後の内容の頻繁なアップデートがページ維持の基本であるので、外観が仕上がっていれば、内容は今後も随時変更を加えて充実させて行くこと。特に、研究室配属後は、ホームページの立ち上がっていない研究室(結構数が多い)のページの立ち上げ、維持に積極的に関与し、個人のページと研究室の公式ページの両方の管理を行って行くことを期待する。


2. 作業手順

前回までの講座により、一通りの操作に関しては説明が済んでいるので、特に今回向けの操作手順はなく、仕上げに努める。なお、各種のコマンドや操作方法に関しては、資料が分散している関係で、復習するのに見通しが悪くなっているので、以下に大事なもの、便利なものに関しては、まとめておくので適宜参照すること。


3. 操作方法のまとめ

3.1 Linux起動時のXの立ち上げ

基本的には

startx

で、Xサーバが起動するが、Gimpを使用する予定がある場合は、あらかじめ

startx --8bit

で色数を8ビットに落としてから起動すると、Gimpのエラーが出ずにすむのでXサーバの再起動が不要になる。

3.2 X上でのKtermの利用

Xを立ち上げていてもコマンドラインから処理することが必要な場合が多くあるので、その際にはターミナルエミュレータ(仮想端末)を利用することになる。Xを起動した段階ではデスクトップ上にXtermという端末が開いているが、これは日本語を扱うことができないので、別途Ktermを起動して作業を行う。デスクトップ下部のメニューアイコンの中にKtermはあるので、それをクリックして起動できる。また、Ktermはいくつ立ち上げても良いので、telnetやftpなどを利用する場合には、それぞれ一つずつ用意した方が作業効率が良い。

3.3 Telnetの利用

UNIX系のOSにおいて、そのもっとも便利な機能はネットワーク透過と言うことにあり、自分の作業している端末でも、離れたところにあるサーバでも同じ快適さで利用できることである。その基本的な利用方法がTelnetであり、これには十分に慣れておく必要がある。操作は

telnet hostname

もしくは

telnet IP address

で、自分のアカウントがあるホストに接続し、ログイン認証を行ってログインするだけである。telnetで作業できる内容はテキストベースのものだけであるが、お互いの間にゲートウェイがなければtelnetからの起動により、リモートホストのXアプリケーションも利用できるので、さらに快適な環境が利用できる。残念ながら、現在の学科のネットワーク構成では1号館8階からはグローバルホストのXアプリケーションを利用できないので、その恩恵にはあずかれない。

なお、telnetはWindowsやMacにおいても利用できる接続方式なので、端末を選ばず作業できること、テキストベースで動作が軽いので電話回線経由でも操作が苦にならないなど、遠隔地からのサーバ管理などにおいて必須の要件であり、是非とも覚えておいてほしい。今後も自分のメールサーバの状態確認やメールトラブルなどが起こった場合の作業にはtelnetを利用することになるはずである。

また、現在利用しているWebサーバは学外からのtelnet接続を拒否する設定になっているので、今後商用プロバイダなどを利用して接続したい場合には縄手まで連絡すること。

3.4 Emacsの利用

Emacsはエディタと言うよりも統合環境と呼んだ方が相応しい高機能なアプリケーションであるが、ユーザインターフェイスが無愛想で地味なため、操作が簡単とは言いにくい。特に、今回X上で利用していても、サーバ上のEmacsを起動するためにはKtermのウィンドウ内にEmacsを起動する必要があるため、メニューをマウスで選択することができず、直感的な操作ができないことも、操作の難しさを助長している。

Emacsもその優れた性能からWindowsやMac上でも利用したと言う人間が多く存在し、それらにも移植されており、フリーソフトとして利用できるる。もし興味があれば今後も環境によらず利用を続けられる。

以下に、基本操作方法のまとめを再び挙げておく。

起動と終了

通常は

emacs filename

であるが、今回のように間にゲートウェイがあるサーバ上のEmacsを起動する場合は、

emacs -nw filname

のようにオプションをつける必要がある。また、ファイル名を指定しない場合でもemacsは起動できる。

終了は

Ctrl-x Ctrl-c

でできる。

ファイル操作

保存 Ctrl+x Ctrl+s
別の名前を付けて保存 Ctrl+x Ctrl+w
新たなファイルを開く Ctrl+x Ctrl+f

日本語入力

Canna起動と終了 Ctrl+o
かな漢字変換確定前の文字削除 Ctrl+h
文節移動 Ctrl+f / Ctrl+b
文節伸ばし Ctrl+o
文節縮め Ctrl+i
文字種変更 Ctrl+n

編集操作

範囲指定 Ctrl+Space --> 所定の場所までカーソル移動
カット(削除) Ctrl+w
コピー(複写) M-w (Escキーを押した後、wキーを押す)
ペースト(張りつけ) Ctrl+y

バッファ操作

Emacsは一度に複数のファイルを開くことができ、画面に表示されるファイルを任意に選択したり、一度に2つ以上のファイルを表示したりすることもできる。複雑なことを初めからやろうとしても混乱するだけなので基本的な操作だけをリストしておく。なお、作業中の開いているファイルはバッファと呼ばれる。

バッファ一覧表時 Ctrl+x b
バッファ選択 Ctrl+x b バッファ名入力

シェル操作

telnetなどで接続している場合、Emacs作業中にシェルコマンドを利用したいときにもEmacsを終了しないでshell操作が行なえる。コマンドは、

M-x shell

であり、shellも一つのバッファとして扱われるので、上に挙げたバッファ選択により、下の文書作成画面とshellの間で画面切り替えが行なえる。

3.5 ftpの利用

画像ファイルなどローカルで作成したファイルをサーバに転送するためにはftpコマンドを利用する。telnetと操作方法は同じであるが、標準のftpコマンドではコマンドのTABキーによる補完や↑キーによるヒストリ機能がないので、逐一ファイル名などを入力しないといけない。別のftpアプリケーションを利用すれば便利な機能も利用できるが、混乱を避けるために今回は標準のftpコマンドを利用する。

接続時は、

ftp remoto.host.name

のように、つなげたいサーバのFQDN(正式なホスト名)を入力するとサーバに接続し、ログイン名、パスワードを聞かれる。サーバにファイルを送る時は、この認証がないとファイル転送許可が降りない。ftpを終了する時には、

bye

と入力して終了する。


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