電子計測
2001.6.15


  1. 本日の作業内容

    1. 先週までの課題について
    2. グラフィックアプリケーション
      1. ドローアプリケーション
      2. Tgif
    3. 本日の作業
    4. 本日の復習課題


  2. 先週までの課題について

    不合格が増えてきたので、対策並びに今後の対応について口頭で説明する。


  3. グラフィックアプリケーション

    Linux上でも数は少ないが作画のためのアプリケーションがフリーで用意されている。また、いわゆる「レタッチソフト」と言う分類の画像に特殊な効果を施すためのアプリケーションもある。今回からしばらくは、グラフィック機能を使用して、種々の絵を作成する作業を行う。はじめは「ドロー」系のアプリケーションから行う。


    1. ドローアプリケーション

      作画のためのアプリケーションは大きく分けて「ドロー」系と「ペイント」系に分けられる。1984年にMacintoshが発表されたときに、すでにMacPaintという優秀なペイントソフトがプリインストールされていたが、その後、MacDrawというドローソフトが使用されるようになり、ドローやペイントという言葉はその当時から始まったようである。

      ドロー系のアプリケーションの特徴は、円や四角、線などの図形をオブジェクトとして認識し、それらの図形をあとから随時変形や拡大縮小、回転、移動などを行って変更できることである。図1に代表的なオブジェクトの例を示す。

      図1 ドローにより作画した例

      設計図や組織図、回路図などの作成に適しているが、かなり複雑なデザインを持つ絵画のように見える絵でもドロー機能により作成されている場合がある。ドロー機能により作成したオブジェクト(図1)がその後各種の操作を受けて変更可能である様子を図2に示す。

      図2 ドロー機能による変形の例

      一方、ペイント系のアプリケーションでは鉛筆や筆で絵を描くように作画でき、また、一見ドローのような四角や丸などの図形を入力することも出来る。(図3)

      図3 ペイント機能により作画した例

      しかし、ドローと異なるのは記録の単位がオブジェクトではなく一つ一つのドットであることで、変形や回転などを後から行うことは出来ない。しかし、任意の領域を選択し、その領域内に含まれる全ての情報を移動することは図4に示すように可能である。

      図4 ペイントソフトの編集例

    2. Tgif

      Linuxで利用可能なドロー系のアプリケーションの代表例がTgifである。古くからUNIX上で使用され、TeXに図を張り付ける際にも、また、グラフを整形する際などにも使用されてきた。ただし、その他のOS上のドローソフトとはユーザインターフェイスが異なり、また、あまり洗練されていないので使いにくいこともあるが、事実上の標準ソフトなので覚えておいて損はない。

      操作方法は、教科書を見て少しずつ覚えていくことになるが、基本はオブジェクトの作成とオブジェクトの選択、変形などの手順に慣れることである。また、マウスの中クリックを多用するので、その感覚にも慣れておく必要がある。メニューに表示される言葉もなじみが薄いものがあるが、それも実際に作業してみて体(指?)で覚えていくのが一番である。

      例えば、教科書のp.183にある「図形の重ね合わせ」が「アレンジ」メニューの「前面へ」や「背面へ」に対応していることなど、自分で少しずつ覚えていこう。日本語入力に関してはこちらを参照のこと。

  4. 本日の作業

    作業1

    教科書に従って操作を練習すること。

    作業2

    電気抵抗や電圧計、トランジスタなど回路を描画することを練習してみること。p.174の直線や多角形を多用することになる。

  5. 本日の復習課題

    授業の終わり頃に宿題用の課題を用意するので、指示があったらこのページを再読込して課題を見ること。


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