電子計測
2001.6.29
そのような機 能をレタッチと呼ぶ場合もある。DTPとして知られている、パソコンによる雑 誌や書籍の編集システムにおいてはそのようなグラフィックデータ加工ツールは必 須であり、商用の高価なアプリケーションがプロ用に用意されている。一方、それ らと同等の機能を備えたフリーソフトの The GimpなどがLinux上では利用可能である。
なお、教科書で紹介されているxvに 関してはライセンスがフリーではないため、教室の環境にはインストールされて いない。
画像を表示しながら編集して行くDisplayモードとコマンドラインから操作する convertやmogrifyの機能がある。Windows等でビットマップで作成した大量の画像 データを一気にjpegに変換する、などという用途にはmogrifyが重宝する。コマン ドライン操作に慣れている必要はあるが、覚えておくと便利である。
実際の操作については教科書に説明があるのでそちらを参照すること。Displayモー ドでのメニュー項目などが全て英語になっているのは、覚えるまでは意味をとりづ らいところはあるが、これも語学の勉強と思って一通り試してみよう。
現在画像加工(レタッチ)ソフトとして商業的に最も広く利用されているのは
Adobe社のPhotoshopであろう。特に、Macintosh上でDTP用途で利用されている例が
多く、アスキー出版局が発行している雑誌のほとんどはそのようにして作成されて
いる。(DTP機能自体は別の高価な商用ソフトが使用されている。)
The GimpはそのPhotoshopを目標に開発されており、機能や操作の感覚が非常に良 く似ている。Photoshopを使ったことがあれば、かなりの機能について同じように 使用できることが分かる。ただし、本格的な出版用の画像を作成するためのCMYK分 離の機能が無いため、そのままで雑誌編集などの商業利用を考えるのは難しい状況である。
実際の使用方法は本が何冊も出ているくらいたくさんあるので、全てを実習するこ とはできないが、教科書に書いてある程度のことは一度試しておくのが良い。 Linuxを使用して論文などを仕上げるためには、お金はほとんどかからないがそれ なりに技術や慣れが必要なので、今後の参考のためにも多少触っておくのが良いだ ろう。なお、ロゴマークの作成などで非常に凝ったものが簡単にできるようになっ ており、教科書にも紹介されているが、かつて行ったホームページ作成講座の内容 も参考になるので、一読願いたい。
教科書に従って操作を練習すること。
作業2
The GimpのScript-Fu機能のロゴマークの作成についても実習してみる。
授業の終わり頃に宿題用の課題を用意するので、指示があったらこのページを再読込して課題を見ること。