電子計測
2002.5.13



  1. 本日の作業内容



  2. シェル復習

    教科書 p.19-90

    UNIX系のOSでは,ターミナル上でのコマンド操作が特徴です.最近ではGUIによ り,マウスを積極的に使用して操作する環境が用意されていますが,なれてくる とコマンドによる操作の快適さが理解できるようになります.というのも,各種 の設定ファイルはすべてテキストデータですので,設定の変更はアプリケーショ ンを起動しなくても,テキストエディタで編集するだけで可能です.それ以外で も,たくさんのファイルの名前を一斉に変更したり,ファイルを移動したり,と いう処理でコマンド操作はGUI操作よりも遥かに早く実行できます.

    そのように便利なコマンド操作ですが,実行するためにはターミナルを起動しな ければなりません.第一回目の授業でパ スワード変更を行うために起動したこと を思い出してみましょう.そして,そこでコマンドを受け付ける用意をしている のが,「シェル」です.

    シェルとは貝殻のような殻のことですが,機械語しか理解できない処理装置を包 んで,人間がより理解しやすい言語により操作することの仲立ちをしているもの です.また,コマンド行における操作の補助も担ってくれています.ここでは, コマンド操作を行う上で便利なシェルの機能の学習をします.

    教科書p.36の2.6項の内容を自分で操作してみましょう.中でも重要なのは, 「補完」,「展開」,「リダイレクトとパイプ」,「履歴」の機能です.履歴に ついては「コマンド行の編集」のところに説明があります.要は,上矢印↑キー により一つ前に実行したコマンドを再び呼び出すことで,矢印の上下にしたがっ て前と後のコマンドがたどれる機能です.

  3. エディタ復習

    教科書 p.91-114

    教科書にしたがってXEmacsの操作を学習しましょう.教科書ではMuleと表現され ていますが,MuleとはEmacsというエディタを多言語拡張したものでしたが,現 在はEmacsに取り込まれているので,Muleという言葉は使われなくなっています. また,XEmacsとは,Emacsをより視覚的に操作しやすいように改良したも のですが,Emacsとは別のものです.皆さんは,ボタンやメニューの配置 など,XEmacsの方が使いやすいと思いますので,そちらを利用してくだ さい.

    起動はターミナルから,

    $ xemacs &

    として行います.不便を感じたら自分でランチャー に登録してください.方法は,GNOMEメニューの「パネル」から「ランチャーに 追加」を選択し,現れる図1の画面に必要な情報を記入することにより行います.

    図1 ランチャー登録画面

    コマンド名は xemacs になります.また,アイコンを自分で登録する ことが可能ですので,あらかじめ用意されているエディタ用を流用すると分かり やすいかと思います.図1のアイコンのための四角いボタン領域をクリックする と,図2に示すアイコン登録ウィンドウが起動しますので,好きなものをクリッ クして選択してください.

    図2 アイコン選択画面

    初めて起動した人は,画面の下の方がタスクバーに隠れていると思います. XEmacsの使用には,モードラインとミニバッファが見えないと不都合が多いので, 必ず見えるようにサイズ変更をしてください.また,あらかじめ,設定ファイル に記述しておくと,次回からは自分で指定したサイズで起動します.方法は,別 ページを参照してください.そちらのページには少し詳しくXEmacsが解説さ れています.

    教科書の内容は量が多いので,一度にはなかなか理解できませんが,少しずつ出 来るところを進めていってください.

  4. 実習作業

    以上のシェルとエディタに関する作業を,時間内で行ってください.特に,シェ ルの機能になれておくと,今後の作業が楽になりますのでおすすめです.

  5. 宿題

    授業の終りに宿題の説明をしますので,アナウンスに注意してください.


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