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【エプスタイン法】
電流力計形電力計の電流コイルを一次側に,電圧コイルを2次側に接続するのは,
以下の理由による.
- 発生する磁界と電流は同位相.
- 2次側の誘導起電力はに比例する磁束の時間微分.が正弦波
的に変化する場合には,起電力,すなわち,電圧端子の入力は時間微分
の結果位相がずれる.
- 電力計の指示値は
(は位相差)であるので,ヒ
ステリシスが無ければ,との波形は同じで位相差が
となるので,となり,計器の指示値は0と
なる.
- ヒステリシスがあると,とは図7.9のような関係となるので,
位相差はとならず,計器の指示値は0ではなくなる.すな
わち,この結線によりヒステリシス損のみが計測される.
平成18年7月12日