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位相の測定

【リサジュー図形】



二つの波形をオシロスコープの$x$および$y$入力に入れることにより楕円の軌跡 を表示させ,その軌跡から位相差を求める.

\begin{eqnarray*}
x & = & a\cos\omega t ~~~\rightarrow~~~\cos\omega t=\frac{x}{...
...a^2}-\frac{2xy}{ab}\cos\theta+\frac{y^2}{b^2} & = & \sin^2\theta
\end{eqnarray*}

上記の関係式は楕円軌道を与えるが,もともとの$y$の式を見ると分かるように, 最大値は$b$である.一方,$x=0$のときの$y$の値は,$\theta$によって二つ存 在するので, $b\Vert\sin\theta\Vert$である.そこで,リサジュー図形の軌道から教 科書にあるような$y_1$$y_2$を求めることにより,$\sin\theta$の値を求める ことができる.



【図8.16】



図8.16の(b)の積の波形からその平均値を求める.二つの波形を$\sin\omega t$ および $\sin(\omega t-\theta)$とすると,両方の波形が正になる時間領域は, 下図から分かるように,$t$$\theta/\omega$から$\pi/\omega$の範囲である. 方形波の面積は$\pi-\theta$に比例するので,平均値は$\theta$の関数となり, $\theta$を求めることができる.



\includegraphics[width=10cm]{graph.eps}



平成18年7月20日