コンピュータネットワーク基礎
2003.4.16
図1 wdmによるログイン管理画面
マルチユーザに対応したシステムでは登録ユーザだけが端末で作業できるように
設定されています。端末で作業を行うために、ユーザの認証を行いますが、認証
により端末の操作が可能となることをログイン(もしくはログオン)といいます。
通常は、ユーザ名とパスワードにより認証作業が行われます。
画面の指示に従って、ユーザ名とパスワードを入力します。パスワードの入力中
は画面に*印で表示されるので、注意しましょう。キー入力を間違えた場合には
キーボードの右上の方にある「Back Space」キーを押して間違えた箇所を消去
し、改めて入力します。
なお、現在、仮パスワードが設定されているので、授業の中で行われる説明をよ
く聞いてください。
GNOME環境が立ち上がったら種々の作業を行う準備が整っています。画面の構成
は,図2に示すようなものです.
図2 GNOMEが起動したときの画面構成
図3 GNOMEメニューを開いたところ | 図4 ログアウトダイアローグ |
タスクバーにあ
る工具箱をクリックするとGNOMEの細か
い設定が行えるようになっています。設定項目が多いので、内容について
は今後紹介していくことにします。
編入生のアカウントに
関して現在設定されているのは仮のパスワードなので、今後利用するた
めの自分で決めたパスワードに変更します。変更はターミナル上で行うの
が前提です。タスクバー内のディスプレイに「G」の足がついている絵
をクリックするとターミナルが画面に
現れるので、その中でコマンド入力を行います。
通常のシステムであれば、
$ passwd |
$ yppasswd |
Changing NIS account information for nawate on sv003. Please enter old password: |
Please enter new password: |
Please retype new password: |
パスワード入力時
には画面に文字が表示されないことに注意してください.
パスワードとして適切な文字列は、特定の英単語を含まない、同じ文字を何度も
使わない、ある程度長い(7-8文字)アルファベットと数字の組み合わせ
で、アルファベットだけ、数字だけというのは推奨されません。意味
のない文字列を記憶するのは結構難しく、忘れてしまうことが多いので
すが、
パスワードを紙に書いてメモを残すようなことはしてはいけません。自分
だけに意味のある、ランダムなパスワードをうまく見つけることが大切
です。
自分の好きなフレーズの単語の先頭文字だけを並べる、など、いろいろな方法が
あります。
無事にパスワードが変更されると以下のようなメッセージが表示され完了したこ
とを教えてくれます.
The NIS password has been changed on sv001. |
また,エラーメッセージが表示されたときの意味は次のようになっています.
最初にパスワードを間違えた場合Sorry.と表示されてパスワード変更作業が終わってしまいます.新しいパスワー ドに関しては,文字数が少なすぎると, The password must have at least 6 characters. Please enter new password:というエラーがでますし,小文字ばかりのような変化のないパスワード候 補だと The password must have both upper and lowercase letters, or non-letters. Please enter new password:となります.2回パスワードを入力するときに両者が一致しなかったら Mismatch - password unchanged.というエラーがでます. |
編入生以外でもパスワード変更をしたい場合は,この機会にしておいてももちろ んかまいません.
これまで作業してきたファイルや設定ファイルは各自のホームディレクトリにあ る old というディレクトリにバックアップが残っています.WWWブラ ウザのブックマークやメールソフトのSylpheedの設定ファイルをそのまま利用し たい場合にはファイルを移動しておきましょう.以下に基本的な作業手順を示し ておきます.作業は全てターミナルから行います.また,カレントディレクトリ はホームディレクトリを想定しています.
Sylpheed を利用して送受信したメールは Mail ディレクトリに残って います.次のようにして複製を用意した後,不要であれば old ディレ クトリ内のバックアップを消去してください.
$ cp -dpR old/Mail ~ |
ここで最後についている記号は~(チルダ)と言いますが,ホームディレクトリを 指すものです.キーボードでは^のキーをシフトキーと併用して入力します.
バージョンが新しくなっているのでなるべくなら設定をやり直した方が良いです が,もし,どうしても設定を引き継ぎたいのならば次のようにして下さい.
$ cp -dpR old/.sylpheed ~ |
こちらも同様にコピーコマンドで作業します.
$ cp -dpR old/.netscape ~ |
図5 Mozilla を初めて起動したときの画面
Netscape を初めて起動した場合には使用
許諾権の承認画面(図6)が出てくるので、「同意する」を選択します。図7に示す
確認画面では「確認」をクリックしたら,続いてNetscpae
Navigatorの画面が現れます。(図8)
図6 使用許諾件承認画面 | 図7 キャッシュファイル確認画面 |
図8 Netscape起動時の画面 |
テキストがおいてある場所(URL)は、
www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate/
からたどることが出来ます。Navigator画面の上から3番目の領域にURLを入力す
る細長い欄があるので、そこに上のURLを入力するとページを開くことが出来ま
す。
たとえばNetscapte Navigatorの画面などで日本語を入力する必要がある場合に
はシフトキーとスペースキーを同時に押して、かな漢字変換サーバを呼
び出します。エラー無く呼び出せた場合にはカーソル位置の下に[あ]が表示
されます。その状態でローマ字かな入力になっていて、入力したひらがなをスペー
スキーを押して漢字に変換します。文節の移動などは今後紹介していき
ます。
あと、Emacsという高機能エディタにおいてはまた別の方法で日
本語変換プログラムを起動しますが、それについても後日紹介していく
ます。
この授業の出席は基本的には電子メールにより行います.そのための最低限の環境の構築を
これから行いますので,作業してください.まずは,メールを使うためのアプリ
ケーションであるSylpheedを起動します.GNOMEメニューから「インターネット」
を選択すると,Sylpheedという項目がありますので,選択すると次のような画面
が現れます.(タスクバーにある次のアイコンを
クリックしても起動できます.
初めて起動した場合にはアカウント作成画面が自動的に表示されるので必要事項 を記入します.図の例のようにして下さい.
図 アカウント作成記入例
また,上にある「受信」タブをクリックして現れるメニューのうち,「受診時に サーバ上のメッセージを削除する」については,自分の利用ポリシーを検討して から設定してください.すなわち,通常は自分のパソコンでメールをやりとりし, 授業のときだけこの環境でメールを利用するなら,チェックをはずしてください. 教室をメイン環境にするならデフォルトのままで構いません.
「OK」をクリックすると「アカウントの編集」ウィンドウになりますが,ここは そのまま「閉じる」で構わないでしょう.そうすると,図に示すメイン画面がトッ プにでて来ます.
図 Sylpheedのメイン画面
図に示すように「宛先」に自分のメールアドレスを記入し,「件名」には適当な ものを入れてください.本文も適当でかまいません.そして,「送信」ボタンを クリックします.ウィンドウが消えてから数秒待って,「受信」ボタンをクリッ クしてみましょう.ちゃんと自分にメールが届いていれば成功です.
メールを読むには,とりあえず「スペース」キーを押します.スペースキーを押 すのは「次の未読メールを読む」と言う動作です.また,メールの文章がウィン ドウ内に収まらない場合にはスペースキーでスクロールさせていきます.
さらに,今届いたメールに返信してみて下さい.無事に送信して次に受信したと きに届いていれば設定は大丈夫です.問題があれば,どこかに間違いがあるので 修正しましょう.「ツール」メニューの「ログウィンドウ」を選択するとサーバ とのメッセージログが残っているので原因を特定できます.
無事にメール環境が作成できたならば,出席確認用のメールを出しましょう.や はり,「作成」ボタンをクリックして,次のようなメールを作成します.
宛先 | justice@mag.shimane-u.ac.jp |
件名 | s0240** attend-4-16 |
本文 | s0240** |
このメールの場合には,「件名」は自分の学生番号を入れた指定のものにしてく ださい.上の表で ** になっているところは自分の学生番号の下二桁 が入ります.また,本文にも学生番号を入れておいてください.送信により出席確認 が完了します.
本日の作業内容は、まずは端末にさ
わっていろいろ試してみることです。また、その間に編入生に対しては教室に
入るためのカードキーの配布を行いますので指示に従ってください。カードキーの
使い方は外から教室にはいるときに専用のボックスに通すだけです。通
常はLLLLと表示されているのがカードを指してから抜くとooooに変わり
ますので,そのときにドアを開けることができます.時間が経つと再び
LLLLに戻ってロックされるので注意してください.
退出時は教室の後方の扉のドアノブの上にあるつまみを回して,ロック
を解除してから出ます。
質問等は以下のアドレスにメールでお願いします.
freedom@mag.shimane-u.ac.jp
また,次回からは1年生のときに使用した中井 貘 著 「わかる&使える UNIX基礎講座 入門編」や宝劔純一郎 著 「UNIX/Linuxデスクトップ・ツール入門」 を持ってくるようにして下さい.
編入生の方は適当なLinux参考書を用意した方が便利だと思いますので,必要に 応じて入手してください.