コンピュータネットワーク基礎
2004.7.2

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  1. 本日の作業内容



  2. 小テスト

    授業の前半で AクラスBクラス 別の小テストを実施します.

  3. WWW

    前回の授業で,HTTPによりWWWサーバに接続してwebページを閲覧する仕組の概要 を実習しました.今週は,WWWを利用した各種サービスを体験することにより, 現在のWWWがどのように利用されているかをざっと見てみることにします.特に, 教科書のp.120で紹介されている「サーチエンジン」は様々な機能を持っていて, 使い方によっては非常に便利です.また,他にも便利な機能を提供するWWWサイトが 多くあります.ここでは,その機能の一部を自分で使ってみましょう.

    • 全文検索

      WWWページの数が膨大であるために,自分にとって必要な情報を速やかに入手す ることがどんどん困難になりつつあります.以前から検索をサービス対象とする 「サーチエンジン」がいくつか提供されていますが,それを利用してでさえ的確 に情報を抽出することが難しくなっています.それでも,使わないよりは使う方 がはるかに効率的なので,ここでは代表的なものについて紹介します.

      • ディレクトリ型サービス

        http://www.yahoo.co.jp

        に代表される,代表的なサービスです.基本的には,業種やテーマ別に分類され た目次から必要なデータを提供するページを絞りこんで行くものです.検索機能 以外にも種々のサービスが提供されており,それらはトップページに紹介されて います.後で利用する地図検索や路線検索などの機能や,面白いところでは自分 のパソコン技能の能力検定へのリンクなどが項目別に整理されています.

      • 全文検索型サービス

        全文検索とはWWWページの中に登場する単語を検索対象としてサービスを提供す るものです.単純で短い単語などでは膨大な数のページが検索(ヒット)されてし まいますので,効率的に利用するにはそれなりの知識と技能が必要です.この形 式のページの代表的なものには,

        http://www.google.co.jp

        http://www.goo.ne.jp

        があります.特に,googleの方は,検索機能に特化したサービスであり,検索結 果の表示順が,被リンク数の多い順となっているため,自動的に多くの人が参考 にしているページが上位に上がって来ることになります.この特徴から,現在で は必要不可欠のサイトとなったと言えます.

        一方,gooの方は,全文検索機能よりもyahooと同様,各種のサービスを提供する 「ポータルサイト」としての機能が強化されています.こちらも,辞書や路線検 索,地図検索など多くの機能を有しています.

      • 表現式

        全文検索型の有効利用には正規表現を元にした表現式を理解しておく必要があります.しかし,正 規表現はなかなか理解しにくい概念でもあり,難しいことは否めません,以下で は,全文検索に必要な基本的な内容について紹介していきます.まずは,

        http://www.sfc.keio.ac.jp/mchtml/cns-guide/2002/appendix/5/1.cgi?idxname=2002

        を見てみましょう.ページの中に検索に必要な技術が書かれています.

        上記ページの知識を元に,例にあるような単語の検索をgoogleなどで実行して違いを見てみましょ う.

        前方一致などの部分一致の概念も検索において重要です.これは,例えば,前方 一致であれば,ある言葉の途中ま でを検索語句として入力すると,その語句で始まる,その後にもまだ文字列の続く 単語を検索してくれます.

    • 地図検索

      ホテルや駅などの場所をWWWを利用して検索しておくことにより,不案内の土地 への旅行などで,ガイドブックや地図を買っておかなくても困らなくなります. 出張などでは大変重宝するWWW版の地図ですが,gooとyahooなどで提供されてお り,昨年度の授業で試したところではgooの方が,都市部以外の詳細地図が充実 していました.WWW版の地図検索の便利な点は,地図のURLをメールなどで送信す れば,受け取った人と地図情報を共有できることです.例えば,gooの地図検索 機能を利用して,自分の自宅を検索してみて下さい.大体2000から3000倍の縮尺 で表示させてみましょう.

      自分の自宅の住所を番地まで入力して検索を始めると,比較的近い部分の地図が 表示されるはずです.その後で,自宅の場所をクリックすると,中心を示す 黒い十字記号とともに,その場所が地図の中心になります.他の人に場所を教え るときに,その画像を右クリックで保存して添付して教える方法もありますが, ブラウザの上部の場所欄に表示されている以下のようなURLの部分を全てコピー してメールに張り付けておくと,受け取った人はそのURLをクリックやダブルク リックするだけで同じ地図を開くことが可能になるので,さらに便利です.

      http://channel.goo.ne.jp/map/map.php?ZM=11&SZ=0&MAP=E133.4.19.5N35.29.0&MT=%BE%BE%B9%BE%BB%D4%C0%BE%C0%EE%C4%C5%C4%AE688-4&sw=1&x=259&y=255

    • 路線検索

      出張等で役に立つもう一つの機能が路線検索です.鉄道等を利用してどのように 目的地まで到達するか,最新の時刻表を元に検索して,いくつかのルートを提示 してくれます.就職活動等で最短経路やもっとも早い経路等を選択するときに多 いに役に立つでしょう.これも,gooやyahooのサイトを利用して,例えば,JR松江駅か ら自宅への経路について試してみましょう.航空機の利用も設定できますが,そ の場合には意図しない経路を選択されたりすることもあります,設定の自由度は yahooの方が多少多いようです.ただし,より本格的な経路検索には 有償のソフトウェアが便利です.でも,利用できる範囲では重宝することに変わりあ りません.

      他にも目的に合わせて様々な選択肢が用意されています.例えば,以下のページ

      http://www.linksyu.com/p22.htm

      などを参考に,必要に応じて使い分けて下さい.

    • 翻訳

      日本語と英語の間で文章の翻訳を行ってくれるサイトもあります.gooなどでは 辞書の機能だけですが,ちょっとした訳には役立つでしょう.ここでも,「前方 一致」「後方一致」「完全一致」などを理解しておくと少ない文字入力で有効な 情報をヒットできる可能性があります.

      一方,@niftyと言うサイトでは, 短文の翻訳まで行ってくれます.海外のwebページ等を閲覧していると きに,ちょっと訳してみたい,というような利用法を想定して用意され ているもので,本格的な長文を翻訳するためにはやはり商用ツールが必 要です.また,技術系の文章等の翻訳では精度が格段に落ちますので, あくまで参考にする程度になるでしょう.ここでも,適当な文章を見つ けて訳してみましょう.

    • その他

      その他にも様々なサービスが提供されていますが,場合によっては知っておくと 重宝するものに,特定グループのコミュニケーションを支援するものがあります. 例えば,なんらかの大会や会議の実行委員になったときなど,メーリングリスト を利用して委員の間で連絡を取ることができると助かります.しかし,通常はメー リングリストはメールサーバの管理者権限がないと作成できません.誰にでもメー リングリストや議事録保存などのサービスを提供してくれるものに,egroupと言 うのがあります.

      http://www.egroups.co.jp

      アクセスしてみると概要が分かるでしょう.

      また,もっと単純に宴会の日程調整などに特化したサービスを自分で構築するこ とも可能です.この授業でも利用しているオブジェクト指向スクリプト言語の Rubyを利用した Meeting2000 というプログラムがあります.これを自分でwebサー バを提供できる状態にある人が使えば,重宝するサービスを提供することができ ます.

  4. 宿題

    授業の終りに宿題( AクラスBクラス )の説明をしますので,アナウンスに注意してください.


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