コンピュータネットワーク基礎
2005.07.14
電子メールで出席確認をします.宛先など以下の情報を用いてメールを作成し, 出席申告してください.なお,キーワードは授業中に紹介します.
提出形式
宛先 | justice@mag.shimane-u.ac.jp | |
件名 | AttendA_07-14_net_s0440** | Aクラス |
AttendB_07-14_net_s0440** | Bクラス | |
本文 |
学生番号 氏名 キーワード |
(改行) (改行) キーワードは授業中に紹介 |
注意 | 「件名」の**をそのままにしないで,必ず自分の学生番号 に修正して下さい.また,ABクラス別は指示にしたがって下さい. |
授業の最初に授業アンケートを実施します.
前回の授業で「保護モード」という言葉を用いましたが,きちんと説明がなされ ていなかったので,混乱した人が多かったと思います.そこで,遅ればせながら, 保護モードの説明をしておきたいと思います.
まずは,次のコマ ンドにより public_html ディレクトリの状態を確認します.
$ ls -ld ~/public_html
表示結果は大体以下のようになるはずです.
|
最初の10文字の記号のうち,d以外の9文字が保護モードに関する属性となってい ます.意味は,表1のようになります.
所有者 | グループ | その他のユーザ |
rwx | r-x | r-x |
r: 読み取り権限あり w: 書き込み権限あり x: 実行権限あり |
r: 読み取り権限あり -: 書き込み権限なし x: 実行権限あり |
r: 読み取り権限あり -: 書き込み権限なし x: 実行権限あり |
自分で好きなようにできる | 修正を加えることはできないが, 中を見ることはできる |
修正を加えることはできないが, 中を見ることはできる |
r | 4 |
w | 2 |
x | 1 |
rwx | 7 |
111 | |
rw- | 6 |
110 | |
r-x | 5 |
101 | |
r-- | 4 |
100 | |
-wx | 3 |
011 | |
-w- | 2 |
010 | |
--x | 1 |
001 | |
--- | 0 |
000 |
さて,次のようなコマンド操作を実行します.
$ chmod 700 ~/public_html
このコマンドの意味は,jman chmod で確認してください.再び,先ほ どと同様に自分のページにアクセスしてみましょう.
http://localhost/~b04**/index.html
のように,MozillaのURL入力欄に入力して,Enterキーを押します.「検索」の ボタンはクリックしないで下さい.結果はどうなったでしょうか.
元に戻すには,
$ chmod 755 ~/public_html
です.また,次のようにも変更してみましょう.
$ chmod 600 ~/public_html/index.html
こちらはもともとは644の状態にありました.他のモードに変えてみて試してみ るのも良いでしょう.
教室の環境では,public_html というディレクトリや index.html というファイルを置くだけでWWWサーバによる表示ができるようになって いました.これは,システムが用意しているデフォルトの保護モードと関係が あります.次のコマンドを実行してみましょう.
$ umask
コマンドの意味はいつものように jman umask で確認してください. 結果は,
022 |
という素っ気ないものですが,これは以前に行ったネットマスクと同じ様に,ユー ザ権限 (保護モード) にマスクを掛けるものです.全ての権限が全てのユーザに 許されているとした場合には,8進表記でモードが777になることは分かるでしょ う.それに対して022のマスクを掛ける,すなわち,その部分を覆うことにより, モードが755となります.このマスクの値や表記法はシステムに依存します.メー ルサーバのmatsuではどのようになるかも一度調べてみましょう.
ファイルにおいては,前述のように実行権限は通常は考えないので,マスクの 022がかかるとモードは644となります.Rubyのスクリプトファイルの例を用意し ました.この example.rb をダウンロードして,実行権限を与えてコマンドとして動作するか どうかを試してみてください.カレントディレクトリはコマンドパスに含まれて いないので,$ ./example.rb
のようにパスをつけて実行する必要があります.
次に練習するのは,入力内容をメールで転送するスクリプトです.これは,オン ラインショッピングや各種のユーザ登録などで広く用いられているので,みなさ んも体験したことがあるのではないでしょうか.ここでは,自分宛にメールが届 くように設定して使ってみましょう.webページの本体は,次に示すものですの で,これをやはり cgi-bin ディレクトリに置いておきます.
中身の構造は,ブラウザの「表示」メニューの「ソースを表示」から確認して下 さい.もちろん,この中身を編集しても構いませんので,エディタで必要な事 項を編集します.
一方,このHTMLファイルには,
<form action="mail.cgi" method="POST">
という行があります.ここで,動作を行う実体は mail.cgi であるこ とがわかりますので,このファイルを用意します.
エディタで中身を編集して下さい.必ず編集しなければならないのは,メールを 送信する先,すなわち,自分のアドレスです.ここを間違えてしまうとメー ルが届きませんし,サーバがエラーログを管理者に出してしまいます.
このスクリプトにおいても,保護モードを正しく設定して動作確認を行って下さ い.
ここで扱ったCGIサンプルは書籍,「RubyによるCGIプログラミング」(三並慶佐 著,SCC,2001)を改造したものです.
ここまで学習した内容を参考に,昨年度に宿題として出した送信フォームを作成 してみましょう.Aクラスの人はこのペー ジを見て下さい.Bクラスの人は,こっちです.
授業の終了20分前くらいに小テストを実施します.アナウ ンスに注意してください.また,提出は電子メールにより行いますので,メール の送信準備は忘れないでいて下さい.
Aクラス小テスト |
Bクラス小テスト |
補講などで講義日程がたて込んでいるので,本日は宿題はありません.