コンピュータネットワーク基礎
2005.07.14

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  1. 本日の作業内容



  2. 出席確認

    電子メールで出席確認をします.宛先など以下の情報を用いてメールを作成し, 出席申告してください.なお,キーワードは授業中に紹介します.

    提出形式

    宛先 justice@mag.shimane-u.ac.jp
    件名 AttendA_07-14_net_s0440** Aクラス
    AttendB_07-14_net_s0440** Bクラス
    本文 学生番号
    氏名
    キーワード
     
    (改行)
    (改行)
    キーワードは授業中に紹介
    注意 「件名」の**をそのままにしないで,必ず自分の学生番号 に修正して下さい.また,ABクラス別は指示にしたがって下さい.

  3. 授業アンケート

    授業の最初に授業アンケートを実施します.

  4. 保護モード

    前回の授業で「保護モード」という言葉を用いましたが,きちんと説明がなされ ていなかったので,混乱した人が多かったと思います.そこで,遅ればせながら, 保護モードの説明をしておきたいと思います.

    まずは,次のコマ ンドにより public_html ディレクトリの状態を確認します.

    $ ls -ld ~/public_html

    表示結果は大体以下のようになるはずです.

    drwxr-xr-x 2 b0499 b0499 4096 Jun 4 19:01 /virtual/home/b0499/public_html//

    最初の10文字の記号のうち,d以外の9文字が保護モードに関する属性となってい ます.意味は,表1のようになります.

    表1 保護モードの意味

    所有者グループその他のユーザ
    rwxr-xr-x
    r: 読み取り権限あり
    w: 書き込み権限あり
    x: 実行権限あり
    r: 読み取り権限あり
    -: 書き込み権限なし
    x: 実行権限あり
    r: 読み取り権限あり
    -: 書き込み権限なし
    x: 実行権限あり
    自分で好きなようにできる 修正を加えることはできないが,
    中を見ることはできる
    修正を加えることはできないが,
    中を見ることはできる

    また,これらを数値化してモードとすることも可能です.表2を参考にしてくだ さい.

    表2 保護モードの数値化(8進数表記)

    r4
    w2
    x1
    rwx 7
    111
    rw- 6
    110
    r-x 5
    101
    r-- 4
    100
    -wx 3
    011
    -w- 2
    010
    --x 1
    001
    --- 0
    000

    これにより,現在の public_html ディレクトリは755ということにな ります.なお,ディレクトリの x 権限は「ディレクトリの中に移動する ことが可能」という意味ですが,ファイルではそれがなんらかの実行プログラム であることを意味します.

    さて,次のようなコマンド操作を実行します.

    $ chmod 700 ~/public_html

    このコマンドの意味は,jman chmod で確認してください.再び,先ほ どと同様に自分のページにアクセスしてみましょう.

    http://localhost/~b04**/index.html

    のように,MozillaのURL入力欄に入力して,Enterキーを押します.「検索」の ボタンはクリックしないで下さい.結果はどうなったでしょうか.

    元に戻すには,

    $ chmod 755 ~/public_html

    です.また,次のようにも変更してみましょう.

    $ chmod 600 ~/public_html/index.html

    こちらはもともとは644の状態にありました.他のモードに変えてみて試してみ るのも良いでしょう.

    教室の環境では,public_html というディレクトリや index.html というファイルを置くだけでWWWサーバによる表示ができるようになって いました.これは,システムが用意しているデフォルトの保護モードと関係が あります.次のコマンドを実行してみましょう.

    $ umask

    コマンドの意味はいつものように jman umask で確認してください. 結果は,

    022

    という素っ気ないものですが,これは以前に行ったネットマスクと同じ様に,ユー ザ権限 (保護モード) にマスクを掛けるものです.全ての権限が全てのユーザに 許されているとした場合には,8進表記でモードが777になることは分かるでしょ う.それに対して022のマスクを掛ける,すなわち,その部分を覆うことにより, モードが755となります.このマスクの値や表記法はシステムに依存します.メー ルサーバのmatsuではどのようになるかも一度調べてみましょう.

    ファイルにおいては,前述のように実行権限は通常は考えないので,マスクの 022がかかるとモードは644となります.Rubyのスクリプトファイルの例を用意し ました.この example.rb ダウンロードして,実行権限を与えてコマンドとして動作するか どうかを試してみてください.カレントディレクトリはコマンドパスに含まれて いないので,

    $ ./example.rb

    のようにパスをつけて実行する必要があります.

  5. CGIによるメール送信フォーム

    次に練習するのは,入力内容をメールで転送するスクリプトです.これは,オン ラインショッピングや各種のユーザ登録などで広く用いられているので,みなさ んも体験したことがあるのではないでしょうか.ここでは,自分宛にメールが届 くように設定して使ってみましょう.webページの本体は,次に示すものですの で,これをやはり cgi-bin ディレクトリに置いておきます.

    form.html

    中身の構造は,ブラウザの「表示」メニューの「ソースを表示」から確認して下 さい.もちろん,この中身を編集しても構いませんので,エディタで必要な事 項を編集します.

    一方,このHTMLファイルには,

    <form action="mail.cgi" method="POST">

    という行があります.ここで,動作を行う実体は mail.cgi であるこ とがわかりますので,このファイルを用意します.

    mail.txt

    エディタで中身を編集して下さい.必ず編集しなければならないのは,メールを 送信する先,すなわち,自分のアドレスです.ここを間違えてしまうとメー ルが届きませんし,サーバがエラーログを管理者に出してしまいます.

    このスクリプトにおいても,保護モードを正しく設定して動作確認を行って下さ い.

    ここで扱ったCGIサンプルは書籍,「RubyによるCGIプログラミング」(三並慶佐 著,SCC,2001)を改造したものです.
  6. 演習

    ここまで学習した内容を参考に,昨年度に宿題として出した送信フォームを作成 してみましょう.Aクラスの人はこのペー ジを見て下さい.Bクラスの人は,こっちです.

  7. 小テスト

    授業の終了20分前くらいに小テストを実施します.アナウ ンスに注意してください.また,提出は電子メールにより行いますので,メール の送信準備は忘れないでいて下さい.

    Aクラス小テスト
    Bクラス小テスト

  8. 宿題

    補講などで講義日程がたて込んでいるので,本日は宿題はありません.


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