エレクトロニクスセミナーA
テキスト(ホップ!ステップ!Linux!)のp.60から始まる章を見ながらエディタの操作を練習する。
telnetはTELNETというプロトコルを利用したリモート端末の操作方式であり、UNIX系のOSでは標準で利用できる。また、WindowsやMacintoshにおいては、telnetのサーバになることは出来ないが、クライアントとしてtelnetを利用することは可能であるので、UNIX系のサーバにアクセスして所望の操作をそれらのPC上から行うことも可能である。
telnetはUNIX系システムの基本的な操作がほぼ全て行なえるため、外部からのクラッキングに対抗するために自由に解放していないシステムも多く存在しており、インターネットプロバイダでもサーバにUNIX系のシステムを利用していてもtelnetによる接続は禁止している場合が多い。リモートで自由に操作できるサーバを利用したい場合には、結局自分でセキュリティのしっかりしたサーバを立ち上げて、telnetを利用する、と言うことになってしまう。
教室の端末はNFSというファイルシステムによりどの端末からでもログインできるようになっている。試しに、kterm上で、
telnet 172.16.1.xxx
と自分の隣の端末のIPアドレスを入力して接続してみる。ログインアカウントを促すプロンプトが表示され、自分が操作している端末と同じようにログインできることが分かる。その後、その隣の端末に接続した状態で
who
ps
等のコマンドを実行してみて自分の端末との違いを見てみよう。また、
emacs hogehoge
等として、新たなウィンドウ上に編集画面を立ち上げたりできる。この時の状態は、自分が座っている目の前の端末がログイン端末であるが、その時の作業ディレクトリはサーバ室のサーバにあり、起動しているemacsのプログラムは隣の端末のプログラムを利用している、という少し複雑な形態である。UNIXの特徴の一つであるネットワーク透過と言う性質を利用するとこのような利用方式が可能であるので、自分の部屋の端末からサーバ室の高性能なマシンを利用したり、自分の日本語変換辞書をひとつ用意しておけばどの場所からでも同じ辞書が利用できる、等といった利用法が可能になる。