エレクトロニクスセミナーA
1999.11.29



  1. 本日の作業内容



  2. メール設定の確認

    10/25のテキストでIMと.emacsの基本的な設定を行ったが、その際に、メールの送信を一度キュー(queue, 行列、待っている人の列)に入れるような使用方法を設定した。しかし、ほとんどの場合がまずは教室の端末でのみLinuxを利用することを考慮して、その後、11/8のテキストで設定の一部を変更した。その際に、10/25で設定した項目のキャンセルの指示を忘れていたのでキューにメールを溜めるだけで実際には送信しないトラブルが多く発生した。改めて、正しい設定項目のポイントを以下に示すので、確認してほしい。なお、このトラブルは私の責任であるので、出したはずの課題が私のところに届いていない場合は、以前の古い課題については締め切りを過ぎていてもよいので提出してほしい。


    設定の確認場所

    .emacsファイル

    ;(setq mew-auto-get nil)
    ;(setq mew-auto-flush-queue t)

    の2行の頭に;があるか、行自体がなければOK

    .im/Configファイル

    ## imput specific
    ...
    #QueueDir=queue

    ## case queue
    #JustQueuing=yes

    のようにQueueDir=queueとJustQueuing=yesの二つの行の頭に#がついていること。

    この設定であれば、Mew起動時に自動的にメールを取込みにいったり、C-c C-cを行ったら瞬時に送信を行うようになる。


  3. 課題提出方法の確認

    課題の提出に関して基本的に電子メールによる提出としているが、その際に添付するファイル名をこちらで指定しているので、そのフォーマットに従って提出すること。メール自体のSubjectに関しては別に制限を設けないが、添付ファイルに関しては成績集計上現在指定している学生番号を含む形式が必要なので、必ずフォーマットに従うこと。今後は、異なるファイル名で提出された場合には受理しないので注意すること。


  4. グラフィックアプリケーションの練習

    Linux上においてもフリーのグラフィックソフトが多数存在し、各所で利用されている。本日はその中で教室の端末にインストールされているTgifとThe Gimpについて、操作の基本を練習する。


    • Tgif

      Tgifはドローソフトの定番であり、独自のフォーマット以外にTeXなどに取り込む際に有効なeps形式でデータを保存できるため文書作成には重要なアプリケーションである。また、Gnuplotと連係させてグラフを扱えるので、計算結果をGnuplotでグラフにした後、細かい装飾をTgifで行い、TeX文書に取り込んで論文にする、という形式が理工系では用いられることも多い。

      画像関連ではもともとMac上で多くのアプリケーションが開発され今もDTPなどではMacが最も多く用いられているが、MacやWindows上のGUIを駆使したアプリケーションに比べるとTgifのインターフェイスは難解で洗練されていないが、基本的なことは同じであるのでドロー関連のソフトウェアを利用したことがあれば習得はそれほど困難では無いはずである。

      なお、www.goo.ne.jp等のサーチエンジンでtgifをキーワードに検索すると操作方法を書いたWWWページも見つかるので適宜参考にして欲しい。


      • 起動

        Kterm等のコンソールから

        tgif &

        で起動する。すでに、Tgifで作成したhoge.objファイルがある場合には

        tgif hoge.obj &

        として直接ファイルを開いて起動できる。


      • 操作

        ウィンドウ上部にはファイル名などの情報を示す部分があり、その下にメニュー項目の一覧がある。その下の段が選択ウィンドウでさらにその下にキャンバスが広がっている。メニューバーを左クリックすると各種の機能が選択できるようになるが、左端のモードに関してはキャンバス上で右クリックすることによりあらわれるので、そのままドラッグして図形のモードを選択できる。一番上の矢印は図形を選択して操作する場合に選択する。

        選択ウィンドウの各項目は左および右クリックで一つずつ項目が変化していくが、中クリックにより一覧表示ができる。図形の形状や線の種類、矢印の設定、文字や枠の色や塗り方、さらには文字のフォントや大きさなど様々な設定項目があるが、少しずつ試してみて感覚を掴んでいくしか無いので、自分で実際にやってみること。順序としては、まず四角形などを描いた後で、その枠の太さや形状、色、塗り方など順に試してみることを推奨する。また、モードメニューのTはテキスト入力モードであるが、日本語を入力するためにはCntl+\キーでCannaを起動してから行う。また、文字のフォントが日本語に対応したもので無いと表示できないのでフォントにも注意すること。Ryuminは明朝体、Gothicがゴチック体であり、vがついたものは縦書き用である。日本語入力モードの解除はCntl+oキーで行う。


      • 保存

        Fileメニューから保存を選択すると、ファイル名を聞かれるので、自分の保存したいディレクトリとファイル名を指定して保存する。ファイル名には自動的に.objという拡張子がつきく。他の形式での保存に関してはまた後日説明する。


    • The Gimp

      The Gimpは市販のフォトレタッチソフトであるPhotoshopにも匹敵する高機能画像処理ソフトである。機能は実に豊富で詳しく説明すると一冊の本でもなかなか収まらないくらい多くの作業が行える。ペイント機能を利用して図形を作成するほかに、他のソフトで作成した画像に種々の効果を施すこともできる。ホームページなどにある派手なロゴマークの作成も簡単に行える。しかし、やはりそれなりの経験と技術が必要であるので、本日は簡単な作業だけを行うこととする。


      • 操作方法

        操作方法は以下のページを参照すること。ここでは、ロゴマークの作成に重点が置かれた説明になっているが、他の機能も自分で試してみても構わない。

        http://ecs.riko.shimane-u.ac.jp/~nawate/lecture/html/6-16/6-16.html
        http://ecs.riko.shimane-u.ac.jp/~nawate/lecture/html/6-30/6-30.html


      • 保存

        作成したファイルはウィンドウ上で右クリックして出てくるメニューの中からFile -> Saveと選んでいくと保存のためのウィンドウが出てくる。実に多くの種類の保存形式に対応しているが、今回は標準のXCF形式で良い。メニューのBy Extensionという拡張子で判断するところからXCFを選択すると、ファイル名に.xcfという拡張子がついて保存される。



    • 本日の課題

      高校の時の物理や電気の実験で強く印象に残っているものについて、その内容を電子メールの本文に、それを説明する図(複数でも良い)を添付書類として

      gaia@mag.shimane-u.ac.jp

      まで提出すること。締め切りは12/2(木)17:00とする。図の作成はTgifやThe Gimpを用いて作成する。図のファイル名はTgifを用いて作成した場合はexperiment99**.obj、The Gimpを用いた場合はexperiment99**.xcfとすること。なお、グラフィックアプリケーションの操作に関してははじめは非常に難しいと感じると思う。電子メールによる質問も歓迎するが、その際には以前に示したように

      nawate@ecs.shimane-u.ac.jp

      の方に出すこと。その方が反応が早い。直接部屋に来ての相談も随時受け付けるが、不在の場合もあるので注意すること。


    • 次回の内容

      次回はネットワークの基礎(その2)として実際にリモート端末操作やファイル転送、webなどの学習を行う。


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