ネットニュースでは記事(article)を書いて参加することを「投稿」と呼ぶ。英語ではpostというので、メニューなどから選ぶ場合には知っておいた方が良い。
人の記事に続けて意見を述べる投稿をする事をフォローアップと呼ぶ。
人の記事に対してメールで返信することをリプライと呼ぶ。これは電子メール同士でやり取りを行う際の返信も同じである。決して「レスポンス」では無いことに注意。レスポンスと間違えて覚えた人が、返信する際に「レス」という言葉を知ったかぶりに使うことがあるが、良識ある学生ならば決して「レス」などという無意味な言葉を使わないこと。
さらに言うと、電子メールで返信する際にサブジェクトにRe:というのが挿入されるが、それはReplyやResponseの略などではなく、それだけでれっきとした単語である。詳しくは辞書を見ること。元々は、英語圏でのビジネス文書において、件名を示すためにRe:が使われていた。「〜について」という意味である。ところが、電子メールではSubject:というフィールドを定義してしまったので、返信の際に「〜のメールに関する」返信と言うことを明記するために、Re:が使われている。本来ならば、Subject:と同義である。よって、電子メールソフトにおいて、Re^2とか、Re:Re:Re:..(これを嘲笑して「レレレのおじさん」と呼ぶこともあるが、そのアニメを知っている人は少ないか)などとつけるのは「だめだめ」のソフトであるから、「捨て」である。使用しない方がよい。
記事の内容によってはいくつかのニュースグループと関連する場合がある。そのときに関連するグループすべてにわたって記事を投稿し、反応があったニュースグループでその後の議論を展開する、ということを行うことがある。そのときに複数のグループにまとめて記事を送る方法がクロスポストである。クロスポストでは複数のグループに記事が投稿されるが、実体は一つであるので、あるグループでその記事を読んだとすると、別のグループにおけるその記事も「既読」になる。
複数のグループにそのグループの数だけ記事を投稿することをマルチポストという。やってはいけないことである。
特定のニュースグループを読むようにする事を「購読する」と呼ぶ。
記事を投稿する方法は簡単であるが、慣例として自分のローカルの環境でテストすることを推奨されているのでまずはそのテストを行う。それが無事に行けばfjやjapanなどのニュースグループに自由に投稿しても良いので、気に入った場合は活用すること。
まずは、島大のローカルなニュースグループであるsuncsを購読しておく。特に、テスト用のニュースグループであるsuncs.testを必ず購読する。方法は先週のテキストを参照のこと。
Groupバッファが表示されている状態では、メニューのMiscからPost an article...を選択する。〔下図)
すると、記事投稿モードになる。(下図)ここでは、デフォルトでヘッダ項目として
Newsgroups: Subject: --text follows this line--
その状態のままで記事を投稿すると自分のドメインやメールアドレスが間違ったまま投稿されるので、ちゃんとしたFromを入れておく必要がある。ここでは手動で記入しておく。(下図)From:の形式はスペース一つの後にメールアドレスを記入しておけばよいが、
Shimane Taro <s0040**@matsu.shimane-u.ac.jp>
の様にしておくと、自分の名前も入れることができる。(だからどうした?であるが...)
なお、--text follows this line--の行は決して変更してはいけない。また、記事は必ずその行の下から書くこと。メールでも同じで、その行から書き始めた場合には日本語が化けるので注意。
また、電子メール用に署名 (.signature) を作成している場合には、MessageメニューからInsert Signatureを選ぶことにより署名を追加できる。
記事の投稿準備ができたらMessageメニューからSend Massageを選択する。警告メッセージが出るが、そのままYesをクリックして投稿を続ける。(その際に記事の中身が日本語部分に関して文字化けを起こすが、投稿自体はちゃんとできる。)これで記事の投稿は完了であるが、その作業が終わるまで気の遠くなるような時間がかかるので(原因不明)気長に待つこと。(その間、XEmacsの操作も受け付けなくなる。)下のミニバッファに完了メッセージ (Sending...done) が表示されればOKであるので、suncs.testの記事を見てちゃんとできているか確認する。Groupバッファで一番左にあるメニューボタン(半ズボンをはいた坊やが右手で記事を差し上げ、左の脇にも抱えている絵)をクリックして新たに記事を読み込んでから記事を読む。
Summaryバッファで記事を読んでいるときに、記事を選択した状態で左から4番目のメニューボタンをクリックすると、その記事に対するフォローアップ投稿となる。その場合に、元の記事の内容が引用されている。(一つ右側のボタンを選択した場合には引用がない。)引用部分を的確に選択し、議論を進めることにより議論が行いやすくなるので大事な作業である。決して、全部を引用したままでフォローアップしないこと。
記事の投稿の際に、Newsgroup:欄に複数のニュースグループ名をカンマで区切って入力すると、そのニュースグループすべてに記事がクロスポストされる。また、クロスポストされている記事にフォローすると、そのフォローもクロスポストとなるので、注意すること。