コンピュータセミナー
2001.4.20



  1. 本日の作業内容



  2. コンピュータの構成

    教科書p.1

    コンピュータの中身を大きく分けると処理を行うCPU、情報を蓄える記憶装置、また周辺機器及びそれらの接続部分になる。記憶装置は電源が入っているときにだけ情報を蓄えておくRAMとつねに記録を蓄えているハードディスクに分類される。RAMの内容は電源を落とすと消えてしまうので、何かの作業中に電源が落ちたり、アプリケーションが落ちたりすると、情報も消えてしまう。ハードディスクへの保存をこまめに行うことが重要である。


  3. キーボード

    教科書p.7

    本システムで使用しているのは、教科書とは異なるJISキーボードである。英数字の配置は同じであるが、各種の記号の位置が異なっている。慣れない内はキートップを見ながら打っていくしかないが、なるべく早くタッチタイピングを習得することをお薦めする。教科書にあるように、コントロールキーやAltキーの操作に慣れることも必要である。エディタとしてXEmacsを利用する場合にはコントロールキーの使用が非常に多くなる。


  4. マウス

    教科書p.9

    マウスの操作としては、クリックが基本であり素早く2回行うダブルクリックと押したままにしておくプレスの操作が時に必要になる。ボタンが3つついているが、基本的には左側のボタンを使用する。中央のボタンはペーストする際に役立つ。また、デスクトップ上やウィンドウのフレーム上で右や中央のボタンを押して異なるメニューを表示したりするためにも利用する。

  5. ディスプレイ

    教科書p.11

    ディスプレイを直接操作することはあまり無いが、画面の表示位置やサイズの微調整の機能がある。画面下のスイッチ等により調整できる。また、電源ボタンは操作しないこと。

  6. パスワード変更

    教科書p.18

    現在設定されているのは仮のパスワードなので、今後利用するための自分で決めたパスワードに変更する。変更はターミナル上で行うのが前提である。タスクバー内のディスプレイに「G」の足がついているものをクリックするとrxvtという名前のターミナルが画面に現れるので、その中でコマンド入力を行う。

    通常のシステムであれば、

    $ passwd

    というコマンドでパスワードの変更を行うが、冒頭で説明したように本教室はNISを使っているので、専用の

    $ yppasswd

    コマンドによりパスワードを変更する。コマンドを入力すると、まず、現在のパスワードを聞かれるので入力する。その後、新しいパスワードの入力が促されるので、入力する。もう一回、同じパスワードを入れて間違いが無いか、確認するのでもう一度入力する。

    パスワードとして適切な文字列は、特定の英単語を含まない、同じ文字を何度も使わない、ある程度長い(7-8文字)アルファベットと数字の組み合わせであり、アルファベットだけ、数字だけというのは推奨されない。意味のない文字列を記憶するのは結構難しく、忘れてしまうことが多いが、パスワードを紙に書いてメモを残すようなことはしてはいけない。自分だけに意味のある、ランダムなパスワードをうまく見つけることが大切である。

    自分の好きなフレーズの単語の先頭文字だけを並べる、など、いろいろな方法がある。


  7. Xウィンドウシステム

    教科書p.23

    授業で使用する端末はすでに知っているようにログイン時からXウィンドウシステムと呼ばれるGUIを利用するウィンドウシステムが起動している。デスクトップ環境としてGNOMEの使用を前提としているので、教科書とはウィンドウの形やメニュー、操作方法が少し違っている。自分で種々の操作を行っていく内に覚えていくので最初はウィンドウの位置の変更やサイズの変更ぐらいを知っていれば十分である。


  8. 電子メール環境設定(その1)

    電子メールの送受信にはSylpheedという名前のアプリケーションを利用する。起動は、GNOMEメニュー(Gの形の足形のボタン)から「プログラム」、「インターネット」の順に選択し、Sylpheedのところにポインタを当ててからクリックすると起動する。なお、詳細な説明がある場所(URL)は、

    http://sylpheed.good-day.net/

    にある。Navigator画面の上から3番目の領域にURLを入力する細長い欄があるので、そこに上のURLを入力するとページを開くことが出来る。

    以下に簡単な説明を示すので設定に挑戦してみよう。

    • 全体の画面

      起動時には例えば上のような画面が表示される。ウィンドウの上部にメニューとボタン、さらにウィンドウが3分割されて、左側に縦に長くフォルダを表示するためのウィンドウがあり、右側は上側がフォルダにあるメールの一覧を表示し、下側がメールの内容を表示する場所になっている。初めて起動したときには、フォルダは基本的なものしか用意されていない。メニューバーにある「表示」メニューからメニューやアイコンの表示のカスタマイズが出来るようになっている。

    • 新規アカウントの作成

      まずは、自分が利用するアカウントの作成から始める。「設定」メニューから「新規アカウントの作成」を選択すると、以下のようなウィンドウが現れる。

      この画面で、アカウントの名称は自分で好きなものを入力し、個人情報のところもメールアドレス以外は自分で自由に記入して良い。メールアドレスは情報処理センターのアカウントを使用することを前提としているので、

      s0140**@matsu.shimane-u.ac.jp

      とする。ここで、**は学生番号の下二桁が入る。受信用とSMTPサーバにはともに

      matsu.ipc.shimane-u.ac.jp

      が入る。ユーザIDは情報処理センターのIDである学生番号、パスワードも情報処理センターから受け取ったパスワードを入力する。なお、情報処理センターのパスワードも自分の好きなものに変更できるが、方法は学科のやり方と違うので情報処理センターの案内を参考にすること。また、パスワードを変更した場合には、Sylpheedの方でも、「アカウントの編集」から変更しておくこと。

      続いて、受信の設定を行う。「受信」タブをクリックするとウィンドウが以下のように変化する。

      この画面で重要なのは「受信時にサーバ上のメッセージを削除する」の項目で、ここをチェックしておくと教室でメールを受信した段階でメールサーバからメールが削除される。自宅や情報処理センターなどでもメールを見る場合には、どこかを基準として受信する場所とし、他のところは受信後に削除しない設定が便利だと思われる。よくわからない場合には相談すること。また、「サーバ上の全てのメッセージを受信する」にしておくと、サーバに残っている限り、何度でも受信してしまうので注意すること。「『全アカウントから受信』で受信する」は教室の端末には無い。

      後は、「作成」のメニューに関して、メールに毎回同じ署名をつけるのならばそこで署名ファイルの場所を指示する。詳しくは今後解説していく。

      Sylpheedはマルチアカウント対応(複数のメールアドレスを処理できる)ので、アカウントの作成が終わると下のようなウィンドウが表示されている。

      他にもアカウントを作成した場合にはここでどのアカウントを編集するかを選択することが出来る。

    • 振り分け

      メールの受信が多くなるとフォルダに分けて管理する必要が出てくるが、その際に「設定」メニューの「全般の設定」にある「振り分け」を選択すると自動で処理できるようになる。

      この設定に関しては必要に応じて説明するが、今回は省略する。

    • メールの受信

      メールの受信は「メッセージ」メニューの「新着メールの受信」により行う。設定がきちんと終わっていればエラー無く動作するはずである。

    • メールの作成

      メールを出すには、まずエディタを起動してメールを作成する。「メッセージ」メニューから「新規メッセージを作成」を選択すると、以下のようなウィンドウが現れる。(縄手の使用環境の例なので署名が入っているが、これはもちろん現れない。)

      宛先欄に相手のアドレス、件名欄にサブジェクトと呼ばれる題目を記入して下にあるメッセージウィンドウに移動し、メッセージを作成する。文章を書き終わったら、ウィンドウの上部にある「送信」のボタンを押すか、「メッセージ」メニューの「送信」を選択するとメールが送信される。


  9. 日本語入力

    教科書p.103

    SylpheedやNetscapeなどで日本語を入力する必要がある場合にはシフトキーとスペースキーを同時に押して、かな漢字変換サーバを呼び出す。エラー無く呼び出せた場合にはカーソル位置のしたに[あ]が表示される。その状態でローマ字入力であり、入力したひらがなをスペースキーを押して漢字に変換する。変換中は文字に下線がついており、変換により文節ごとに漢字に変わる。アクティブな文節は白黒反転により強調されており、目的とは違う漢字に変換されてしまった場合には再度スペースキーを押すことにより次の候補が表示される。二度目からは候補一覧が表示されるので→キーやスペースキーで必要な漢字まで移動しリターンキーにより文節ごとに漢字が確定されていく。文節の移動や→キーで行えるが、文節を延ばしたり縮めたりするのは→キーでは出来ない。その場合には、コントロールキーを押したまたIのキーを押すと文節が短くなり、Oのキーで文節が伸びる。そのようなキー操作を教科書に従い、

    C - i, C - o

    の様に表記する。なお、単語登録はエディタを学習した後で練習する。


  10. 本日の実習

    キーボード操作及び環境になれることが一番大事なので、Typistによるタイプ練習、メールの作成による日本語入力の練習を時間のある限り行う。また、メールの送受信練習を実際に行ってみる。知り合い同士で出し合って送受信できることを確認すると良い。なお、送受信できるようになったら、以下のアドレス

    gaia@mag.shimane-u.ac.jp

    に自分の学生番号、氏名、血液型、星座、出身高校を記入したメールを送信すること。今後も課題の提出などをメールにより行うので、なるべく早く使えるようになることが望ましい。


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