コンピュータセミナー
2001.5.11



  1. 本日の作業内容



  2. ファイルとディレクトリ

    すでに概論の方で簡単に学習したが、初心者がUNIXを使用する上で最初にとまどうのがコマンドによるディレクトリ操作やファイル操作である。gmcの上で視覚的にファイルを眺めるのと違い、ターミナル上でコマンドラインからファイルをコピーしたり移動したりするのは初めは容易ではない。

    GUIの発展はそのような障害を取り除いたため操作が簡単と言うことからパソコンの普及に大きく貢献した。しかし、本教室のようなUNIXの操作においては依然としてコマンドによる操作が主流である。理由は、慣れてくるとその方が早いし、確実であることに加え、大量のファイルを一斉に処理したり、ネットワーク越しに操作を行ったり出来るためである。この授業でも一刻も早くディレクトリ操作に慣れて、ファイルを開いたり保存したりするときにとまどわないようにする必要がある。

    一般に階層構造と呼ばれているディレクトリの構成は教科書のp.58に図示してあるようにある起点から順にたどっていくことが出来、しかも、枝分かれすることも可能である。その形態からツリー構造とも呼ばれているが、その場合には教科書の図を上下逆さまに見る必要がある。最も根幹となるディレクトリをルートディレクトリと呼び、後に出てくる絶対パスの起点にもなる。また、ディレクトリを階層化して表示するときに区切りの記号として/が用いられる。Windows(やDOS)ではこの区切り記号が\マークになっている。Macintoshではディレクトリを意識することはほとんどないが、一部のネットワークアプリケーションやTeXを使用する際には階層ディレクトリ表記も行う。Macにおいてはディレクトリの区切り記号は:(コロン)である。


  3. 絶対パスと相対パス

    教科書p.58

    コマンドによりファイル名を指定する場合には絶対パスを相対パスの二種類がある。絶対パスとはルートディレクトリを起点としてそこからの関係をたどってファイル名を表示するため、深い階層のファイルに関しては記述が長くなる。例えば教室のユーザが持っているファイルだと、

    /virtual/home/b01**/script/hello.rb

    のような表記法になる。これはホームディレクトリの中のscriptディレクトリの中のhello.rbというファイルを指している。絶対パスの特徴は必ず/で始まることである。

    一方、相対パスは現在いるディレクトリ(カレントディレクトリ)からの相対的な位置として表記される。自分がホームディレクトリにいるとすると、先ほどのhello.rbは

    script/hello.rb

    となる。また、同様に/virtual/homeというディレクトリを相対パスで書くと

    ../

    となる。すなわち今いるディレクトリの一つ上の階層を..で表す。因みに、カレントディレクトリは.のようにドット一つであらわあされる。Rubyスクリプトで

    $ ./helloworld.rb

    のようにした実行ファイルも先頭にカレントディレクトリであることを示す.(ドット)があり、その中のファイル名であることを意味している。


  4. gmcによるディレクトリ探検

    教科書p.60

    教科書ではTkDeskと呼ばれるファイルマネージャを起動して説明してあるが、教室の環境ではgmcの方が使いやすいので、そちらを使って行う。

  5. 本日の作業

    教科書p.62から始まるファイルディレクトリの名前に関して、使わない方がよい文字がある。それと関連してp.65の問題6.1および6.2について考えよ。また、ディレクトリ操作についても相対パスや絶対パスを用いて自分の移動したいディレクトリへ移動しファイル名の表示が出来るようによく実習しておくこと。

  6. 本日の復習課題

    授業の終わり頃に次回までに提出する課題を発表するのでアナウンスに注意すること。また、発表されたら課題を表示するためには、一度このページを再読み込みする必要があるのでNetscapeのボタンをクリックする。そうしないと、課題のページは表示されない。


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