コンピュータセミナー
2002.4.19



  1. 本日の作業内容



  2. コンピュータの構成

    コンピュータの中身を大きく分けると処理を行うCPU、情報を蓄える記 憶装置、また周辺機器及びそれらの接続部分になります。記憶装置は電源が 入っているときにだけ情報を蓄えておくRAMと常に記録を蓄えているハー ドディスクに分類されます。RAMの内容は電源を落とすと消えてしまうので、 何かの作業中に電源が落ちたり、アプリケーションが落ちたりすると、 情報も消えてしまいます。ハードディスクへの保存をこまめに行うことが重 要です。


  3. キーボード

    本システムで使用しているのは、89個のキーがあるJISキーボードです。英数 字の配置は一般的なものと同じですが、各種の記号の位置が異なってい ます。慣れない 内はキートップを見ながら打っていくしかありませんが、なるべく早くタッチ タイピングを習得することをお薦めします。また, コント ロールキーやAltキーの操作に慣れることも必要です。エディタとして XEmacsを利用する場合にはコントロールキーの使用が非常に多くなりま す。

    図にアルファベットや数字以外で利用頻度の高い重要なキーについ て位置を示しておきます.チルダやバックスラッシュの位置に注意して ください.また,Ctrl (コントロール) キーや Alt (アルト) キーはそ れらのキーを押したまま別のキーを押すという動作に良く使います.

    図1 キーボードの配置図,特に特殊キーについて




  4. マウス

    マウスの操作としては、クリックが基本であり,素早く2回行うダブルクリック と押したままにしておくプレスの操作が時に必要になります。ボタンが 3つついていますが、基本的には左側のボタンを使用します。中央のボ タンはペーストする際に役立ちます。また、デスクトップ上やウィンド ウのフレーム上で右や中央のボタンを押して異なるメニューを表示した りするためにも利用します。

    「ペースト」操作について練習してみ ましょう.教科書に例として載せているコマンドの例をコピーとペース ト (張り付け) によりキー入力しないでやってみます.ターミナルを準 備してください.コピーする例は次のようなものにしてみます.

    $ /usr/sbin/traceroute www.ecs.shimane-u.ac.jp

    長いコ マンドですね.traceroute とは,ネットワーク上の特定のホ スト (サーバや端末のこと) までの経路を調査して,接続までにかかっ た時間とともに表示してくれるコマンドです.ここでは,このテキスト がおいてあるwebサーバまでの経路を調査することにしてみます.

    ま ず,マウスのカーソルをテキストの /usr/... の頭のところに おいて,左ボタンを押さえたまま右の方へ,引数まで含めてコマンド全 体が反転するまでマウスを移動させます. (これを「ドラッグ」と言い ます.) 反転させれば何もしなくてもかまいません.

    その状態でター ミナルのコマンド入力を行うプロンプトの位置にマウスカーソルを持っ ていき,中ボタンをクリックします.すると,そこに先ほど反転させた 領域の文字がペーストされます.Enter キーを押せばコマンドが実行さ れます.UNIX における Xウィンドウシステム (今利用しているようなグ ラフィカルな画面) を使っているときには,このコピーとペーストの操 作は共通に利用できます.

    マウスの中ボタンは他にもデスクトップでのメニュー表示に利用されるので試し てみてください.また,右クリックについては,www ブラウザの netscape では 利用することが多いかも知れません.背景部分で,また,リンク上で右クリック するとメニューが表示されるので,必要に応じて使ってください.

  5. ディスプレイ

    ディスプレイを直接操作する ことはあまりありませんが、画面の表示位置やサイズの微調整の機能が あります。 画面下のスイッチ等により調整できます。また、電源ボタンは操作しない でください。

  6. Xウィンドウシステム

    授業で使用する端末は すでに知っているようにログイン時からXウィンドウシステムと呼ばれる GUIを利用するウィンドウシステムが起動しています。GNOMEの使用を前 提としているので、参考書などを見る場合にはGNOMEで説明しているもの が役立つでしょう.詳しいことは自分で種々の操作を行っていく内 に覚えていくので最初はウィンドウの位置の変更やサイズの変更ぐらい を知っていれば十分です。

    きっちりと理解したい場合には「デスクトップツール入門」の教科書のp.32辺り にも目を通しておいてください.


  7. 電子メール環境設定(その1)

    この授業の出席は電子メールにより行います.そのための最低限の環境の構築を これから行いますので,作業してください.まずは,メールを使うためのアプリ ケーションであるSylpheedを起動します.GNOMEメニューから「インターネット」 を選択すると,Sylpheedという項目がありますので,選択すると次のような画面が現れます.

    図2 Sylpheedの初期画面

    Windowsで標準的に使用されている各種のメールソフトの外観と基本的に同じで あることが見て取れると思います.ただ,このままではメニューボタンの意味が 分かりにくいので,「表示」メニューの「ツールバー」から「アイコンと文字」 を選択して,図3のようにしてからの方が使いやすいでしょう.

    図3 メニューボタンに文字を加えた場合

    使うためには最初に「アカウント」の設定が必要になります.「設定」メニュー の「新規アカウントの作成」を選択するとウィンドウが2つ立ち上がりますが, 前面に出ている図4のダイアローグウィンドウに基本的な項目を記入します.

    図4 新規アカウントの作成ウィンドウ

    図の例に示すように,「総合情報処理センター」の 承認書にあるユーザ名とパスワードを使って,設定します.また,サーバは matsu.ipc.shimane-u.ac.jp というのが,学生用のメールサー バなのでそれを記入してください.

    項目の入力が終わったら,上のタブの「受信」をクリックします.すると,次の 画面に変わります.

    図5 「受信」の設定画面

    ここでは,自分がこれからメールをどのように確認するかのポリシーによって設 定が変わります.この教室でメールを見ることを基本とするならば,デフォルト のままでかまいませんが,総合情報処理センターや自分のパソコンなどが中心で あれば,一番上の「受信時にサーバ上のメッセージを削除する」のチェックをは ずしておく必要があります.わからない場合は聞いてください.

    設定が終り,「OK」をクリックすると,奥にあったウィンドウに変わります.

    図6 アカウント編集のウィンドウ

    ここは,とりあえずそのまま「閉じる」をクリックして終了しましょう.そして, まずは,環境がうまく設定できたかをテストするためのテストメールの送信です. 基本画面の「作成」ボタンをクリックして図7のような新規のメールウィンドウ を出します.

    図7 テストメールの作成

    図に示すように「宛先」に自分のメールアドレスを記入し,「件名」には適当な ものを入れてください.本文も適当でかまいません.そして,「送信」ボタンを クリックします.ウィンドウが消えてから数秒待って,「受信」ボタンをクリッ クしてみましょう.ちゃんと自分にメールが届いていれば成功です.その場合に は図8のように「受信箱」に赤いマークがつき,右側の上のウィンドウ (サマリ ウィンドウ) に届いたメールの情報が表示されます.

    図8 メールを受信した状態

    メールを読むには,とりあえず「スペース」キーを押します.スペースキーを押 すのは「次の未読メールを読む」と言う動作です.また,メールの文章がウィン ドウ内に収まらない場合にはスペースキーでスクロールさせていきます.

    無事にメール環境が作成できたならば,出席確認用のメールを出しましょう.や はり,「作成」ボタンをクリックして,次のようなメールを作成します.

    このメールの場合には,「件名」は自分の学生番号を入れた指定のものにしてく ださい.また,本文にも学生番号を入れておいてください.送信により出席確認 が完了します.


  8. 日本語入力

    SylpheedやNetscapeなどで日本語 を入力する必要がある場合にはシフトキーとスペースキーを同時に押し て、かな漢字変換サーバを呼び出します。エラー無く呼び出せた場合にはカー ソル位置のしたに[あ]が表示されます。その状態でローマ字入力であり、 入力したひらがなをスペースキーを押して漢字に変換します。変換中は文 字に下線がついていて、変換により文節ごとに漢字に変わります。アクティ ブな文節は白黒反転により強調されており、目的とは違う漢字に変換さ れてしまった場合には再度スペースキーを押すことにより次の候補が表 示されます。二度目からは候補一覧が表示されるので→キーやスペースキー で必要な漢字まで移動し,リターンキーにより文節ごとに漢字が確定され ていきます。文節の移動は→キーで行えるが、文節を延ばしたり縮めたりす るのは→キーでは出来ません。その場合には、コントロールキーを押した またIのキーを押すと文節が短くなり、Oのキーで文節が伸びます。そのよ うなキー操作を、

    C - i, C - o

    の様に表 記します。なお、辞書への単語登録は後で練習します。

    日本語入力とアルファベット入力の切り替えはどちらからも Shift + Space により行います.日本語入力中にいわゆる「半角英数文字」を入力したい 場合には,いったん日本語入力モードから抜けるか,入力後,C - p の操作で文字種を選択していく必要があります.

    日本語入力は,かな漢字変換を担当する入力プログラムの利用法がわからないと 難しいものです.Windows に標準で備わっている MS-IME や商用で人気のある Atok などと,この教室で利用する Canna では操作方法が大きく異なっています. 「デスクトップツール」教科書のp.45からの説明を各自で良く読んでください. 必要に応じて説明も加えていきますが,まずは,教科書の説明を読む方が理解し やすいと思います.また,教科書に対する補足を別のページにおいておきますの で,適宜参照してください.

    操作中に Shift + Space を実行しても日本語入力モードが現れない場合にはおまじないだと思って 以下のコマンドを実行してみてから再び操作してみてください.ただし,日本 語入力を行おうと思っていたウィンドウなどは一度閉じてからコマンド実行を 刷ることになりますので,保存などは自分の責任で行っておいてください.

    $ kinput2 -canna &




  9. 本日の実習

    キーボード操作及び環境になれることが一番大事なので、Typistによるタイプ練 習、メールの作成による日本語入力の練習を時間のある限り行ってくだ さい。また、 メールの送受信練習を実際に行ってみましょう。知り合い同士で出し合って送 受信できることを確認するのもよいでしょう。

  10. 宿題

    授業の終りに宿題の案内を出しますので,アナウンスがあれば指示に従ってくだ さい.


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