コンピュータセミナー
2002.4.26
操作中にパソコンが言うことを聞かなくなったらこのページを参照してください. ただし,実際にそのような状況になったら,となりのパソコンなどからこのペー ジを参照する必要がありますので,注意してください.
最初の説明が終わったら出席確認です.パソコンの時計が合っているかを確認したら出席のメールを出してください.今 回の件名は
seminar 4-26 attend s0240**
です.それ以外は前回と同じです.
これまでに,説明が行われていなくてもすでにウィンドウの操作について自分なり にいくらか試していることと思います.今回は,基本的な事柄について簡単に整理してお きますので,参考にしてみてください.
いくつかのウィンドウを開いていくと,画面の中でウィンドウが重なり合ってし まいます.必要なウィンドウを前に出すには,ウィンドウのどこかをクリックし て前面に出す (これを「アクティブにする」と言います.) ことができます.し かし,大きなウィンドウの後ろ側に完全に隠れてしまった場合には,クリックで 出すことができません.そのような場合には,画面下の「タスクバー」にある 「タスクガイド」をの該当するタスクをクリックすると目的のウィンドウをアク ティブにすることができます.また,じゃまをしている前面のウィンドウの上部 のフレーム (枠) をダブルクリックするとフレームバーだけになるので,後ろの ウィンドウを表示できるようになります.バーだけに畳み込む動作を「ウィンド ウシェード」と言います.
タスクバーが無い人は, GNOMEメニューの何もないところで右クリックしてでてくるメニューの中からタ スクバーを呼び出すことができますが,方法については聞いてください.
ウィンドウを開くときには,デスクトップのどこに開くかはシステムの方で決め るので,そのあとで自分が操作しやすい位置に移動させることはよくあることだ と思います.移動は上部のフレームにマウスカーソルを当てドラッグすることに より可能です.しかし,大きなウィンドウだと上のフレームまでマウスポインタを持って いくのに時間がかかったり面倒くさかったりします.そのようなときは,ウィン ドウの内部のどこでも良いので Alt キーを押したままマウスでドラッグ操作を するとウィンドウを動かすことができます.(それでは動かせないウィンドウも あるので,注意してください.)
ウィンドウのサイズを変更したい場合には,左右もしくは下側のフレームをドラッ グすることにより可能です.左右のフレームをドラッグすればウィンドウの幅が 変わりますし,下側のフレームは上下方向にウィンドウの高さを変更できます. また,特に,右下と左下の頂点の部分は幅と高さを同時に変更できるのですばや く適切なウィンドウサイズに変更できます.
それとは別に画面いっぱいまでウィンドウを広げる操作もあります.上部フレー ムの右から2番目のボタンを「最大化」ボタンと呼びますが,そのボタンをクリッ クすると上下方向がウィンドウの最大幅まで一気に広がります.ただし,ここで 使用しているEnlightmentのというウィンドウマネージャの仕様ではタスクバー を無視して縦に最大化するので少し不便です.
より細かく最大化を制御したければ,上部フレームの左はしにある横縞の部分を クリックして出てくるメニューにしたがってください.縦方向と横方向と別々に 最大化できるようになっています.
操作の途中で一時的にウィンドウがじゃまになることがあります.また,不用意 にクリックして情報が変わると問題があるようなときもあります.そのようなと きにはウィンドウを閉じてしまって終了するのもひとつの方法ですが,別に「ア イコン化」という方法もあります.上部フレームの右から3番目の下向き↓のボ タンをクリックすると,ウィンドウは消えてしまいますが,ウィンドウの名前はタスクバー のタスクガイドに残ります.再び作業を行うには,タスクバーの該当する部分の 名前をクリックして開きます.
デスクトップの管理をしているGNOMEは機能が豊富で便利な操作や自分好みの外 観への変更など,知っていれば便利なことがたくさんあります.設定についてはタ スクバーの工具箱のアイコンをクリックして立ち上がるGNOME設定ツールを利用 するのが便利でしょう.各種の項目に分かれて設定するようになっています.タ スクバーの時計やデスクガイドの表示方法など,好みの分かれる部分は自分の好 きなように変えてみるのも手です.
ここでは,「ランチャー」と呼ばれる起動アイコンをタスクバーに用意するのと, GNOMEメニューのお気に入りにアプリケーションを登録することを行って みましょう.GNOMEメニューを開いて「インターネット」を選択するとそ の中の項目がさらに表示されます.そちらのウィンドウにカーソルを移 動してSylpheedのところにカーソルを当て右クリックしてみましょう. すると,オプションメニューが表示されるので,「ランチャをパネルに 追加」を選択すればタスクバーにSylpheedの起動アイコンを用意するこ とができます.また,「これを`お気に入りメニュー'へ追加」を選択す ると,GNOMEメニューの「お気に入り」に登録することができます.ここ では,テキストエディタのgEditをお気に入りに追加してみましょう.自 分で操作してみてください.
タスクバーなどにあるアイコンは変更することが可能です.タスクバーの項目を 右クリックするとメニューが出てきますので,「プロパティ」を選択します.す ると,設定ダイアローグが現れますので,アイコンの部分をクリックします.デ フォルトでアイコンが用意されているディレクトリの中にあるアイコン一覧が表 示されるので自分の好みのものに変更が可能です.
タスクバーの表示順を変更することも可能です.右クリックで出てくるメニュー から「移動」を選択するとアイコンが移動可能になります.マウスでドラッグし て希望の位置まで移動させます.
外観については,先ほどのGNOME設定ツールの中でテーマを選ぶことで大きく変 えることが可能です.また,ウィンドウのフレームも様々な効果を施すことがで きます.
前回まででメールを利用する環境は整っています.これからはより便利に利用す る方法や,一般的な使い方をマスターすることを行っていきます.
受信したメールの本文や署名の中にwebページのURLが書かれていることがよくあ ります.SylpheedではそのようなURLの部分をダブルクリックするとNetscape Navigatorが自動的に起動して,ページを表示するようになっています.覚えて おいた方が良い機能の一つです.
受信したメールに返信すると,相手のアドレスなどを表示したあとに受信したメー ルの内容を引用するようになっています.その際の相手の表示方法や引用部分を 表すための記号を設定できます.「設定」メニューから「全般の設定」を選択し て「作成」タブをクリックすると設定画面です.引用符はデフォルトでは最も広 く使われている>の記号です.縦棒 (|)を使うようにしたメールソフトなども ありますが,自分の好みで変更したい場合には変更してください.なお,「引用 の形式」のところは,難しい記号が並んでいます.「情報科学概論」の方では簡 単に正規表現というものを説明する予定ですが,ここの記号はその正規表現に習っ た使い方がしてあります.私が普段使用する環境では次のように少しだけ変えています.
On %d %f さん wrote: |
ここに出てくる %d は日付を意味しており,%f は差出人の 名前もしくはアドレスが対応しています.誰がいつ送ってくれたメールに対する返信か が明確になるようにしてあるわけです.実際に自分で返信してみてどの ような結果になるのか試してみると良いでしょう.自分宛にメールを出してそれ に返信してみると良く分かります.
メールは送信時にメールサーバによって固有の参照番号がつけられます.そのた め,メールに返信するとどのメールに返信したかをその参照番号も含めて送信す るようになっています. (一部のメールソフトはそのような参照番号を返信時に 挿入しません.) メールをやり取りしていくと,その参照番号をたどることによ りどのように議論が進められてきたのかを表示することが可能になります.その ような流れを「スレッド」と言います.これも,自分で自分宛にメールを何通か 出してみて,一部に返信を出したり,また,それに対して返信を出して, Sylpheedのサマリウィンドウで表示させると分かると思います.
サマリウィンドウの表示をスレッドを考慮したものにするか,しないものにする かは「サマリ」メニューの「スレッド表示」と「スレッド解除」により相互に変 更できます.
メニューの項目には項目名の次にかっこ書きでアルファベット一文字がつ いています.これは,Altキーを押したままそれらの文字のキーを押すとメニュー が開いて,さらにその中の項目についてもキー操作により実行できるようにする ためです.試しに Alt + m としてみるとメッセージメニューが開くの が分かると思います.さらに,その状態で n のキーを押すと「新規メッ セージの作成」が選択され,ウィンドウが現れます.このように,マウスを使わ なくても操作ができるようになっていることを「キーボードショートカット」と呼び ます.
さて,先ほどのメニューでメニュー項目のすぐ右側のかっこの中のアルファベッ トとは別に右端に特殊キーとアルファベットの組み合わせも出ていました.こ のショートカットは,先ほどのようにAltキーでメニューを開いていなくても実 行可能なショートカットなので少し複雑なキーの組合わせになっていますが,慣 れてくるとたいへん便利です.さらに,自分がよく使う項目については,自分で キーの組合わせを設定できるようになっています.これはSylpheedが用意している機能ではなくて,GTKという環境で作成したアプ リケーションに関してGNOMEデスクトップ全般で可能 です.
たとえば,今後メールをたくさん受け取るようになれば,不要な広告メールなど も受信するかも知れません.そのようなメールは,読んだことにしておけば,ス ペースキーで次のメールを読みに行くときにスキップできます.(広告メールは 長いので読むのもめんどうなものが多いのです.) そうするためには,「メッセー ジ」メニューの「マーク」を選択し,「読んだことにする」の上にマウスカーソ ルを持っていきます.項目が協調されているときに,たとえば,Alt + z というキー操作を行うとそこにそのショートカッ トが組み込まれます.
ショートカットを自分で割り当てるときには,すでにその組み合わせが使われて いないかどうかに注意してください.
かんなによる日本語入力は慣れが必要です.授業中の実習や宿題をこなすことに よって学習していきますが,自分でも意図的にいろいろな文字や記号の入力に挑 戦して,早く覚えるようにしましょう.
お詫び |
前回紹介したかんなの拡張モードですが,事前に準備が必要でした.補助説明ペー ジを参照してやり直してみてください. |
ここまでで説明されているウィンドウ操作、デスクトップの設定,および, Sylpheedのスレッド表示の確認などを各自で実習してください.デスクトップの 外観の設定に関しては,結局は,デフォルトが一番見易いと思いますが,いろい ろ試してみるのも悪くないでしょう.それと,宿題をスムーズにこなすためには, かんなの拡張モードの練習もしておくほうが良いでしょう.
授業の終りに宿題の案内 (AクラスとBクラスで異なるものを予定) を出しますので,アナウンスがあれば指示に従ってくだ さい.