コンピュータセミナー
2002.5.10



  1. 本日の作業内容

  2. 出席確認

    最初の説明が終わったら出席確認です.パソコンの時計が合っているかを確認したら出席のメールを出してください.今 回の件名は

    seminar 5-10 attend s0240**

    です.それ以外は前回と同じです.

    なお,入力ミスがあると出席として認 められないことになりますので,慎重に行ってください.文 字はすべて1バイト文字 (半角英数字) です.途中に入るスペースは一度に一個だけと してください.スペースは全部で3個です.また,**の部分は自分の学生番号の下二桁 です.他学科の人はそれなりに修正して下さい.

  3. 電子メール環境設定(その3)

    引き続き,Sylpheed における利用を便利にするため,また,メールの適切な利 用のための作業を行います.今回は,以下にあげる項目について作業します.

    • アドレス帳

      メールを頻繁に送信する相手があれば,アドレス帳に登録しておくと便利です. 教室の Sylpheed はバージョンが古いので,自動でアドレスを補完してくれる機 能などはありませんが,やはり,登録しておく方が便利です.方法は,「ツール」 メニューの「アドレス帳」を選択して出てくる図1の画面から行います.

      図1 アドレス帳操作画面

      「共用アドレス」の方は現状では使わないので,「個人用アドレス」の方をクリッ クします.そして,画面下の「登録」ボタンを押すと図2の画面が現れますので, 情報を入力します.

      図2 アドレス入力画面

      情報の入力終われば「OK」して,入力ウィンドウを閉じます.他にもアドレスを 入力したければ,同様の操作を繰り返します.アドレス帳画面には,今入力した 情報が反映されているはずです.(図3)

      図3 入力がされた後のアドレス帳ウィンドウ

      また,友人同士やサークル内の連絡など,複数の相手に同時にメールを送りたい 場合などは「グループ」を登録しておくとさらに便利です.アドレス帳の「ファ イル」メニューから「新規グループ」を選択すると,グループ登録ウィンドウが 開きます.図4のように,自分で名前をつけてグループを作成します.

      図4 新規グループ登録ウィンドウ

      「OK」をクリックするとアドレス帳ウィンドウにグループ名のフォルダが作られ ています.フォルダをクリックすると,そのグループへのアドレス登録が出来ま すので,再び「登録」メニューをクリックして情報の入力を行います.登録が終 われば,画面に入力した情報が反映されて図5のようになります.

      図5 グループに登録したアドレス情報

      新規にメールを作成し,アドレス帳を開いた後,グループに登録してあるアドレ スを順に選択しては「宛先」をクリックしていくと,メールの送信先として,カ ンマで区切られたアドレスが入っているのが分かると思います.(図6)

      図6 グループのアドレスが入力された新規メール画面

      以上の作業が終わったあとのアドレス帳画面はたとえば,図7のようになります が,当然各自の環境によって結果は異なりますので,あくまで参考として考えて ください.

      図7 最終的なアドレス帳画面

    • 署名

      メールやり取りの経験がある人は,メールの最後に「署名」を用意している人が 多いことに気づいているでしょう.電子メールは学術機関を中心としたネットワー クで発展してきたため,基本的に「実名」でメールをやり取りする習慣がありま したし,また,ネットワーク接続が非常に限られた環境でしか利用できなかった ため,勤務先や学校でしか利用できない時代が長く,所属を表す署名が基本でし た.

      現在では個人でメールアドレスを所有するのが当然ですし,アドレスの住所に当 たる「ドメイン」も民間,個人各種ありますから所属を署名に記入する必要もな いことの方が多いのですが,それなりに署名があると個人の特定がしやすくなり ますし,個性もうかがえるので,便利です.ここでは,署名の作成法について作 業します.

      「設定」メニューの「全般の設定」を選択し,「作成」タブをクリックすると署 名の項目(図8)があります.「自動的に署名を挿入する」が選択されていることが必要 です.また,「署名の区切り」という項目がありますが,そこにある記号が本文 と署名を分ける記号になっています.これまで,メールの新規作成で出てきた画 面の途中にあった二つのハイフンはそのための記号でした.今後は,本文はその ハイフンよりも上に書くようにしてください.

      図8 署名に関する設定画面

      次に,署名の作成に移ります.まず,「設定」メニューから「アカウントの設定」 を選択し,現在自分が使用しているアカウントを選択して「編集」をクリックし ます.その中の「作成」タブを選ぶと,署名ファイルの場所を指定できます.デ フォルトでは図9のようになっているはずです.

      図9 署名ファイルの所在設定画面

      つまり,自分のホームディレクトリに .signature という名前の署名 ファイルを作っておけば,それが署名として自動的に挿入されるわけです.ここ では,デフォルトのままとして作成を行いますが,複数のアカウントを使い分け て利用したい人は,それぞれ個別の署名をここで設定できます.方法は,必要に 応じて聞いてください.

      署名の編集には何らかの「テキストエディタ」を利用する必要があります.エディ タに関する詳細は今後必要に応じて進める予定ですが,とりあえず,エディタの操作練習を行って みましょう.ここでは,GNOME 標準の gEdit をおすすめします.簡単な 説明はこちらにありますので見てください.

      また,日本語入力について,かんなの拡張機能を利用する場合には,こちらのページにも目を通 しておいてください.

      皆さんの署名に対するポリシーはそれぞれ思うところがあるでしょうが,課題提 出の際には,個人がわかりやすく特定できるような署名をつけてください.他の 人と似ている署名は紛らわしいので推奨できません.自分のオリジナルな署名を考 えて見てください.ちなみに,以下に私が普段使用している署名を列挙しておき ますので,参考にしてみてください.ただし,あくまで参考にとどめてください. 署名というのはある種の「サイン」ですので,人のものをまねするのは推奨でき ません.

      
      ┏┛┏┛┏┛ 縄手雅彦@島根大学::総合理工学部::電子制御システム工学科
      ┏┛┃ ━┃ nawate@ecs.shimane-u.ac.jp
      ━┛━┛━┛ http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate
      
      
       ┏━┳━┳━┳━┓ 縄手雅彦@島根大学総合理工学部電子制御システム工学科
       ┃┃┃┃┃┃┃┏┫ nawate@mag.shimane-u.ac.jp
       ┗┻━┻┻┻┻━┛ http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate
      磁気計測システム研究室          
      
      
      ┃     I've got a mobility 
      ┗┓         \/\/ith
        ┗━   CASSIOPEIA FIVA
         nawate@ecs.shimane-u.ac.jp (縄手雅彦)
         http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate
      

    • Cc.

      メールの新規作成画面では「Cc:」と言う項目が用意されています.Cc:とは, Carbon Copy の略で, 昔,タイプライターで書類を作成していた時代に,カーボン紙を挟んで別の紙 に写しを取っていた表現の名残です.現在でも,伝票などでカーボン紙が使わ れているのはご存じでしょう.

      電子メールでは,基本的には個人同士の情報交換を行いますが,内容を別の人に も知らせておいた方が良い場合などがあります.主にビジネスにおける取引の場 合などが想定されていますが,個人でも利用するケースがあっても不思議ではあ りません.複数の人に同じ内容のメールを送る場合,基本的には宛先に複数のア ドレスを記入して行いますが,相手が目的の人ではなく参考程度に知らせておく 方が良い場合には,このCc:を利用します.

      また,メールソフトによっては送信控えを取らない場合もありますし,そうしな い設定もあるので,自分の送信メールの控えをとっておく意味で,Cc:に自分の アドレスを常に記入しておいて,自分宛のメールを受信して保存する利用法もあ ります.その場合には,「アカウントの編集」から「送信」タブを選択して,図 10の画面を用意して,「以下のアドレスを自動指定」のところのCc:に自分のア ドレスをあらかじめ入れておきます.なお,Bccとは,Blind carbon copy のこ とで,相手にコピーを送っていることを知らせないで別の人にも送信する方法で す.また,Reply-Toは何も記入しないでください.

      図10 Ccの自動挿入の設定画面

    • 添付書類

      電子メールはテキストデータをやり取りするための手段でしたが,バイナリデー タの交換にも利用できるように機能が拡張されました.これは,MIMEという方式 により,メールを複数の「パート」に分けて,テキスト情報を記述する部分と, バイナリデータを記述する部分に区分して送受信することを実現しています. Sylpheed では,新規メールのウィンドウで「添付」ボタンをクリックすること により,図11のウィンドウが開きますので,そこでファイルを指定すると,添付 することが出来るようになります.

      図11 添付書類選択ウィンドウ

      実際に添付すると,メールのウィンドウは図12のようになり,書類が添付されて いることが表示されます.

      図12 添付書類があるメール作成ウィンドウ

    • フォルダと振り分け

      受信したメールの数が増えてくると,メールを分類して保存したくなります.フォ ルダウィンドウに複数のフォルダを用意して振り分けるように設定できますが, 教室の古いバージョンではやり方が少し不便です.しかし,出来ることはできま すのでここで試してみましょう.以下は,ターミナルによるコマンド操作で行い ますので,注意してください.

      まず,ターミナルを起動します.次に,ディレクトリを移動します.「基礎講座」 教科書のp.67にディレクトリ移動コマンドの説明があります.それを参考にして ください.実際に行うコマンドは,

      $ cd ~/Mail

      になります.ここで使用した ~ は「ホームディレクトリ」を意味する 記号で,システム全体からみると /virtual/home/b02** という自分が ログインしたときに最初にいるディレクトリのことです.ターミナルを起動する と,デフォルトではホームディレクトリで作業するようになっています.複数の 人が同時に使用できるUNIXシステムであるため,このように,自分専用の領域を 用意してあります.

      ここでは,コマンド操作自体の意味は置いておいて,次のようなコマンド操作を してみましょう.

      $ mkdir friend
      $ mkdir task
      $ mkdir question

      以上の操作により3つのディレクトリが新たに作られました.友人用,宿題関係 用,質問用の3種類の保存場所を用意したことになります.なお,ディレクトリ の名前はあとから変更可能ですが,日本語は使用しない方が無難です.あと,「基礎講座」教科 書のLESSON4に詳しい説明があります.その状態で,コマンド操作はとりあえず 終りにして,Sylpheed の画面に戻ります.そして,「ファイル]メニューから 「フォルダツリーを更新」を選択します.すると,先ほど作成したディレクトリ が図13に示すようにフォルダウィンドウに取り込まれます.

      なお,フォルダの表示される順番は文字コードの順になります.基本的にはアル ファベット順ですが,大文字は小文字よりも先になります.また,意図的に特定 のファイルを前にしたい場合には,先頭にスペースを入れることにより実現でき ますが,ディレクトリ操作などで不便なので,必要に応じて考えてみてください. 逆に,意図的に後ろに下げたい場合などは~の記号などを利用して先頭につけて おくと良いかも知れません.

      図13 フォルダが追加されたメイン画面

      受信箱にあるメールを選択し,「メッセージ」メニューから「移動」を選ぶと図 14のウィンドウが出てきます.

      図14 メール移動ウィンドウ

      移動先のフォルダを選択して「OK」をクリックすると,メイン画面のサマリウィ ンドウのMの欄にoのマークがつきます.その状態で,「実行」ボタンをクリッ クするか,xキーを押すと実際にメールが移動します.複数のメールの選択は, 連続したメールであれば最初のメールを選択したあと,最後のメールをShiftキー を押したまま選択することにより可能です.とびとびであれば,2つめからCtrl キーを押してクリックしていくことにより目的のメールだけを選択することが可 能です.

  4. ターミナルとコマンド

    先ほどから,ターミナルにおけるコマンド操作が一部出てきました.UNIXシステ ムの特徴は,GUIを装備したウィンドウシステムが登場したあとでもコマンドに よる操作が基本となっていることです.なれてくると,コマンドによる操作の方 が効率的である場合が多いことに気づきます.また,バッチ処理と言って,複数 のファイルの名前や場所を規則的に一斉に変更することなど,コマンド操作が優 れているため,コマンド操作には捨てがたいものがあります.さらに,ネットワー ク越しに設定を行うサーバシステムなどはコマンド操作が出来ないと,非常に不 便です.ここでは,コマンド操作について学習しますが,幸い,「基礎講座」教 科書のLESSON3とLESSON4が非常に丁寧に初歩を説明してくれているので,それを 利用することにします.

    ただし,この教科書はシェルとしてcshを利用することを前提にしていますので, コマンドを入力する画面のプロンプトが%になっています.教室のbashのデフォ ルトは$ですので,それに読み替えて下さい.また,ホームディレクトリで作業 すると,後々ファイルが増えて面倒なことになりますので,以下のコマンドを実 行したあとで作業することをおすすめします.

    $ mkdir ~/Work
    $ cd ~/Work

    コマンドの意味は作業をしていく上で理解できると思いますが,随時質問もして ください.

  5. 本日の実習

    ここまで説明してきたメールの環境設定と,コマンド操作を時間まで行ってくだ さい.

  6. 宿題

    授業の終りに宿題 (AクラスBクラス別々) の案内を出しますので,アナウンスがあれば指示に従ってくだ さい.


目次ページへ戻る