コンピュータセミナー
2002.5.17
最初の説明が終わったら出席確認です.パソコンの時計が合っているかを確認したら出席のメールを出してください.今 回の件名は
seminar 5-17 attend s0240**
です.それ以外は前回と同じです.
なお,入力ミスがあると出席として認 められないことになりますので,慎重に行ってください.文 字はすべて1バイト文字 (半角英数字) です.途中に入るスペースは一度に一個だけと してください.スペースは全部で3個です.また,**の部分は自分の学生番号の下二桁 です.他学科の人はそれなりに修正して下さい.
最近のメールソフト Mail User Agent (MUA) はどんどん高機能化され,メール の表現力を向上させてきています.しかし,基本的に,電子メールは文字で情報 を交換する方法であり,端末やOSを選ばないのが特徴です.PDAと呼ばれる電子 手帳や携帯電話でも電子メールは利用できますし,場合によっては,遠方からサー バに接続してメールを読む場合もあります.その際に重要なのは,通常の端末の ウィンドウの横幅に収まる程度に1行の文字数を制限することです.
具体的には,かつてのUNIX系の仮想端末の1行に表示できる文字数が80文字であっ たことから,半角英数文字で80字以内,日本語では40字以内とすることが推奨さ れています.メールを引用する際には,引用符を使うことも多いので,そのため のスペースも考慮して,76文字以内とすることが伝統的に行われてきています. 皆さんも,だいたい70字程度を目安に自分で改行を行うよう習慣づけましょう.
ちなみに,Sylpheedのデフォルトのウィンドウでは,半角英数字で約80文字 (日 本語文字では40字) の幅 が入力領域として用意されます.デフォルトのまま使用している人はそれを参考 に文字数の目安としてください.最新のSylpheedではあらかじめウィンドウ上部 に文字数を計るスケールが用意されているのでさらに便利ですが,教室の環境で は自分で判断してください.次のような署名を用意しておくと分かりやすいです が,物まねはまずいのでまたいろいろと考えるのもいかがでしょうか.
----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+---- 10 20 30 40 50 60 70 hoge@hoge.ac.jp Hogehoge Taro |
前回の授業でフォルダを自分で作成してメールを整理する方法について説明しま した.それでも使っていく内にメールの数が増えていくので,あとから過去のメー ルを調べるのは結構手間がかかります.ここでは,そのための機能についていく つか説明しますが,まずは,メールの「ソート」です.
「ソート」とは分類するという意味が辞書の最初にありますが,コンピュータ関 連では「並べる」もしくは「並べ直す」という意味で良く使われます.並べる基 準はアルファベット順であったり,日付順であったりいろいろですが,とにかく 規則に沿って並べるのがソートです.たとえば,ターミナルで
$ ls
としたときには基本的にはファイルはアルファベット順に並びますが,次のよう にすると,並びが変ります.
$ ls | sort -r
UNIXには標準で sort コマンドがありますが,各種の言語にも同様の 命令があり,コンピュータを扱う上では重要な言葉です.
Sylpheedを使っているとき,フォルダビューウィンドウで特定のフォルダをクリッ クするとそのフォルダにあるメール一覧がサマリウィンドウに表示されます.そ のときに,サマリウィンドウ上部の見出しがわりになっている各項目をクリック すると,それまで到着順に並んでいたメールを並べ直すことができます.「件 名」,「差出人」,「日付」など,それぞれの項目順にソートできます.また, クリックをさらに行うと逆順に並べることも可能です.ソート すると検索がやりやすくなりますので,必要に応じて使うと良いでしょう.
それでも見つからないときは,「検索」機能を使用するのが便利です.「編集」 メニューにある「検索」を選択してみましょう.図1に示すウィンドウがでてき ます.
図1 検索ウィンドウ
どれかの項目に必要な文字を入力して「検索」をクリックすると検索が開始され ます.検索は現在カーソルがあるメールからそれ以降のメールへと検索しますが, 「後方検索」をチェックしておくと,逆向きに検索を行います.差出人や件名が ある程度分かっていれば,すばやく検索することが可能です.
「基礎講座」教科書 LESSON5
前回に引き続きコマンド操作の練習をしてください.今回のLESSON5はディレク トリのより詳しい操作練習です.
教科書とは別に,いくつか重要なコマンドの紹介もここでしておきますので覚え てください.以下に示すコマンドを覚えていると,ターミナルにおける操作がぐっ と便利になります.
使用している端末上で動いているプログラムのIDを表示します.ターミナルで
$ ps
として表示されるのはそのターミナルからコマンドにより起動したものだけです. GNOMEメニューやランチャーから起動したものは含まれません.それらも表 示したければ,
$ ps ax
のようにオプションをつけて実行します.この場合には非常にたくさんのプログ ラムが動いていることが分かります.個々の項目を「プロセス」と呼びます.
このコマンドはターミナルの画面に収まりきらない情報を1ページずつ区切って 表示するページャの一つです.元々はMS-DOSにもある more というコ マンドがあり,それに対抗するものとして less という名前がつけら れました.
ファイルの中身を表示する cat というコマンドがありますが,それで は一瞬で画面表示がスクロールしてしまい見えなくなるような場合に,less を使うと便利です.次のページの表示はスペースキーにより行い,pで先 頭に戻る,↑↓で一行ずつ上下する,qで終了する,と言った基本的な機能 は man と同じです.
また,less はパイプラインを利用して用いられることが多くあります. 先ほどの
$ ps ax
は画面に収まりきらないくらいでしたので,その出力を今の less と 組み合わせるのがパイプ機能です.実際には次のように行います.
$ ps ax | less
こうすると,ps コマンドの出力結果は画面に表示されず,そのまま less の引数として与えられるので,less が1ページ分 ずつ表示します.他にも上のように | の記号と組み合わせて頻繁 に使用されます.
現在のところ,ps コマンドにお世話になるのはトラブルが発生したと きでしょう.問題となっているプロセスを終了させれば現状復帰することが可能 な場合もあります.その際に,問題のプロセスを見つけるために,特定の語句を 検索してくれるのが grep です.
使い方は,たとえば,
$ ps ax | grep netscape
のようにすると,netscapeのプロセス番号が分かります.
他にも,ls コマンドでファイルを探す際に,ファイルがたくさんあり すぎるときには,grep コマンドで検索するのが便利です.
上のようにして,問題を起こしているプロセスIDを発見できればそれを停止する だけです.そのためのコマンドが物騒な名前の kill です.引数には ps コマンドで得たプロセスIDを使用します.実習時にデモを行 いますので注意して聞いてください.
かんなの操作になれるには,とにかくたくさん入力を行うことですが,文節移動 や文節の伸ばし縮めの作業は続けているとストレスがたまります.的確な変換を 実現するには個人の辞書を充実させることが一番ですが,拡張モードの操作性が 今一つと思う人は別の方法も試してみてください.情報科学概論で行っている Rubyを使った辞書登録ツールが公開されていますので,それを紹介しておきます.
http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate/lecture/seminar01/s6-29/s6-29.html#work
のリンクをたどっていったページにツールが紹介されています.また,方法もリ ンク先に紹介されていますので参考にしてみてください.ここでは,ソースファ イルをダウンロードして圧縮ファイルを伸長する必要があります.
この教室にはプリンタが4台置いてあります.それらは,自分で紙さえ用意すれ ば自由に使うことができます.必要に応じて利用してください.ただし,Linux 環境からの印刷は,Windowsのようにアプリケーションのメニューから選択する だけではうまく行かない場合があったり,どのプリンタに出力させるかを決め る方法が分かりにくかったりします.過去に紹介のページを作りましたので, それを参考にしてください.