Aクラス宿題 2002.6.21

以下の条件を満たすTeXファイルを作成し,ファイル名を s0240**-6-21.tex としてメールに添付して提出すること.


Bクラス宿題 2002.6.21

以下の条件を満たすTeXファイルを作成し,ファイル名を s0240**-6-21.tex としてメールに添付して提出すること.


解答例

\documentclass{jarticle}
\usepackage[dvips]{graphics}

\begin{document}
\begin{center}
 {\bfseries {\LARGE 6月21日の宿題解答例}}
\end{center}

\section{はじめに}

この宿題の狙いは,皆さんがレポートや論文を仕上げる際に,TeXを使って効率
的に仕上げることと,そもそも,文献引用や図の参照などをどのように表現する
べきかの練習です.残念ながら,不合格が多くなってしまいましたが,これを踏
み台にして,2年生以上の学生実験のレポートについては,体裁や書き方くらい
はまともにできるように練習してください.

まず適当な表を用意し,それを表\ref{table:color}とします.

\begin{table}[h]
 \caption{色の表}
 \label{table:color}
 \begin{center}
  \begin{tabular}{|c|c|c|} \hline
  紫 & 赤 & オレンジ \\ \hline
  purple & red & orange \\ \hline
 \end{tabular}
 \end{center} 
\end{table}

次にまた別の表を用意しますが,そちらを表\ref{table:car}とします.

\begin{table}[h]
 \caption{車の名前}
 \label{table:car}
 \begin{center}
  \begin{tabular}{|c|c|c|} \hline
  マツダ & MPV & 2.5$\ell$ \\ \hline
  マツダ & Capella C$^2$ & 2.0$\ell$ \\ \hline
  マツダ & RX-7 & 2.0$\ell$ \\ \hline
 \end{tabular}
 \end{center} 

\end{table}

このように文中で表を参照する際には,表\ref{table:car}というように,表で
あることを示すための「表」という言葉に続けて通し番号を組み合わせて,記述
します.

\section{図と式の参照}

式(\ref{eqn:newton})はニュートンの運動方程式,式(\ref{eqn:sum})は連続する整数
の和の公式です.当然おぼえていることでしょう.

\begin{equation}
 \mbox{\boldmath{$F$}} = m\mbox{\boldmath{$a$}}
  \label{eqn:newton}
\end{equation}

\begin{equation}
 \sum^n_{k=1} = \frac{n(n+1)}{2}
  \label{eqn:sum}
\end{equation}

式の参照は上記のように「式」をつける場合とそうでない場合がありますが,そ
の際には,文章中で紛らわしくならないように注意する必要があります.例えば,
文献の引用は[]のかっこで行われますから,それとは異なるかっこの記号を使
用する必要があります.デフォルトでは数式は()で表現されるので,文中でも
(\ref{eqn:sum})のようにかっこ付きでないと分かりにくくなります.混乱を避
けるためには,やはり「式(\ref{eqn:sum})」のように表現する方が無難でしょ
う.

図も入れてみましょう.図\ref{figure:pic}を見て下さい.つまらない絵ですね.

\begin{figure}[h]
\begin{center}
  \scalebox{1}{\includegraphics{pic.eps}}
 \caption{つまらない絵}
 \label{figure:pic}
\end{center}
\end{figure}

図については必ず「図\ref{figure:pic}」のように,頭に「図」をつけます.こ
れも表との混乱を避けるためです.読む人に分かりやすい表現を心掛けましょう.

\section{文献引用}

巻末の文献を引用します.たとえば,この文章は文献\cite{total}を見ながら作
成しています.この本はかなり詳しく書いてあるので,\LaTeX の作業には欠かせ
ません.3年生向けの教科書\cite{aplli}ではまだ不十分かもしれませんね.

授業中に紹介した上の文章が余り良くなかったので,上手な引用方法が例示でき
ませんでした.そこで,次に,本来教科書で使用されるようなまともな引用を一
つ行っておきます.今後はこちらのようなものを参考にしてください.

ディレクトリ内のファイルの検索には\tt{find}コマンドが便利です.様々なオ
プションがあるのではじめは分かりづらいですが,例えば,「カレントディレク
トリにあって,名前が\tt{.o}で終わり,かつ最終アクセスが30分より前である
ファイルを探して削除する」には,

\begin{verbatim}
find . -name '*.o' -a -amin +30 -exec rm {} ';'
\end{verbatim}

\noindentのようにします\cite{unix}.

\section{結論}

\LaTeX の相互参照の機能を利用すると,表の番号などは自動で付けられるので便利
です.車種の掲載してある表\ref{table:car}と色の載っている表
\ref{table:color}は自分で付けたラベルに従って呼び出すことにより,番号を
気にしなくても良くなります.

\begin{thebibliography}{99}
 \bibitem{total}
伊藤和人,「\LaTeX トータルガイド」p.253,秀和システム,1991
\bibitem{aplli}
山本芳人,「最適環境実現のためのLinuxアプリケーションガイド」,工学図書,
	 2000
\bibitem{unix}
中井獏,「UNIX基礎講座入門編」p.166,技術評論社,2000
\end{thebibliography}

\end{document}


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