コンピュータセミナー
2003.6.6
現在では,パソコンを利用する際に,ワープロ,表計算などのいわゆる「オフィ スツール」をまったく使用しない,ということはほとんど無いでしょう.これか らの時間は,このオフィスツールの代表的なものである,ワープロを体験します. 市場シェアから言うと,マイクロソフト社の「ワード」の普及が圧倒的ですが, 教室の環境ではLinuxにも対応したフリーのOpenOffice.orgを利用します.これ はWindows版も用意されており,同じく,教室のWindows環境で利用可能ですので, プラットフォームを選ばないで作業ができることが特徴です.また,教科書に付 属のCD-ROMから自分のパソコンへもインストール可能ですので,ぜひとも使って みましょう.
使いはじめるには,まず,インストールなどの準備が必要です.これは,ターミ ナルからセットアッププログラムを呼び出すことにより行います.次のようにし ましょう.
$ /opt/OpenOffice.org1.0.1/setup
このコマンドにより画面全体に広がる青いウィンドウと,その前のダイアローグ ウィンドウが表示されます.順に作業を行って行きましょう.
図1 セットアップの開始 「次へ」をクリックします |
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図2 ライセンスの表示 「次へ」をクリックします |
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図3 ライセンスの承諾 「同意する」をクリックします |
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図4 ユーザデータの入力 記入せずに,そのまま「次へ」をクリックします |
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図5 インストールの種類 「ワークステーションインストール」を選択し,「次へ」をクリックします |
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図6 ディレクトリ選択 そのまま「次へ」をクリックします |
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図7 警告 「はい」をクリックします |
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図8 インストール 「インストールする」をクリックします |
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図9 Jave環境 「OK」をクリックします |
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このあといくつかエラー表示が出ますが,「無視する」を選択してください. |
オープンオフィスに含まれる各ツールはGNOMEメニューから操作できますが,ター ミナルからコマンドで起動する方が便利が良いときがあります.そのために,パ スを通しておきましょう.gEditなどのテキストエディタでホームディレクトリ にある .bashrc というファイルを開きます.そして,末尾に以下の行 を付け加えます.
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追加したら,保存してファイルを閉じます.そして,ターミナルで次のコマンド を実行します.
$ source ~/.bashrc
これでパスについては準備完了です.
ターミナルで,次のようにコマンド入力して起動します.
$ swriter &
GNOMEメニューからの起動であれば,図10のような経路で選択できます.
図10 GNOMEメニューからの各ツール起動手順
図11 ユーザ登録画面
図12 Swriterの初期画面
教科書のp.51から説明があるように,日本語で利用する場合にはデフォルトのま までは問題があります.p.53のコラムで紹介されている導入キットが利用できま すので,ここからはその準備をします.まずは,キットをダウンロードします. webサイトは教科書の記述から変更があって,現在は,
に移っています.そこにアクセスすればダウンロードできますが,今日は教室内 に用意してあるファイルの方を利用することにします.次のコマンドを実行して ください.
このファイルは圧縮されていますので,伸長(元に戻す)する必要があります.コ マンドは次のようになります.
$ tar zxvf OOo_ja_config0.5.2.tar.gz
画面に高速でメッセージがスクロール表示されたと思います.コマンドがエラー 無く終了していれば,新たに OOo_ja_config というディレクトリが作 られています.そこに移動します.
$ cd OOo_ja_config/
中にあるファイルを ls により見てみましょう.README と いうファイルがあるはずです.ソフトウェアをダウンロードすると,このファイ ルは大抵用意されています.(大文字,小文字の表現はいろいろありますが.)文 字どおり,「読んでね」という名前のファイルですからこれを読むことにより, 作業ができるようになります.ここには,インストール方法が書いてあります.
一通り読んだなら,次のコマンド操作を行います.
以下は対話メッセージにしたがって作業を行います.
OpenOffice.orgのインストール先は「/home/b0399/OpenOffice.org1.0.1」でよろしいですか?(y/n) |
完了 |
教科書第2章の内容に沿って実習します.p.95上段の案内状作成が課題です. 教科書の指示にしたがって作業しましょう.ただし,イラストは添付のCD-ROMか らの利用となっていますので,教室では利用できません.これについてもあらか じめ用意しておきましたので,こちらを利用してください.
AクラスとBクラス 別に宿題を出しますので,アナウンスに注意して下さい.