石倉 賢 (2014年度 修士卒業)

 横田研を卒業し,社会人となって早一年が過ぎようとしています。そこで,日々の勤務において横田研在籍時に学んで良かった・役に立ったと感じたことや考え方について書きます。
 一つ目は,Know howではなくKnow whyを知ることです。私の今の業務は,駅構内にあるエレベーターやエスカレータ,券売装置,更には線路に降った雪を解かす融雪設備などの保守・点検です。点検項目には測定機器を用いた点検がありますが,なぜその値を測定しているかを考えずに作業をすると,故障しかけている場合にはその予兆に気づけずに故障してから気付くことになります。また,故障が発生した時には,なぜ故障が起きたのかが不明だと,故障に対する今後の処置・対策ができません。このようなことにならない為に機器の構造や動作原理など,Know whyを知ることは必要不可欠な考え方と感じています。ですので,学生の時からこの考え方を養って損はないと思います。
 二つ目は,文章の作成と人へ説明することです。機器の点検後は,点検報告書の作成とその報告書を以て上司へ点検内容を報告します。点検時に異常があった場合には,応急処置等で「なにをどうしたのか」などが正しく記載,説明ができていないと上司に伝わりません。さらに,報告書の内容を聞かれた時にきちんと説明できなければ,間違った解釈をされるかもしれません。また,私の部署では機器の操作方法を文章化して社内で回覧することもあるため,誰もが一様に理解できる文章を書くことが必要になります。私も文章の作成と説明はまだまだ未熟ですが,横田研在籍時には定期的に文章の作成と横田先生への説明をしていましたので研究室に入る前後では全く違うと思います。
 上記の項目は入社してから特に研究室で学んで良かったと思っていることです。また,横田研では研究の他にも教養を身に着けられる場所です。横田先生が教えて下さることは私が研究室に入るまでには全く知らないことばかりでした。さらに,先生が教えて下さったことから,情報収集の大事さや得た情報を分析して適切な方向に沿って行動することも重要だと感じています。しかし,これらの能力は一朝一夕ではできず鍛錬が必要です。ですので,これらの能力をはじめ,社会で通用する能力を伸ばしたいと考えている根性のある方には最適な研究室だと私は思います。

2015年03月31日