竹田 和史 (2016年度 修士卒業)

 研究室を大別するとシミュレーション系と実験系の研究室に分けられ,横田研は後者になります.そして,実験系の研究室の中でも横田研は干渉計などを用いた光学実験を行います.光学系の研究室は全国でも多くなく,地方大学では数えるほどしか存在しません.実は光学実験はお金がかかり,誰でもできる研究テーマではないからです.これは研究費の話に関係し,詳しい話を研究室配属後に聞くと思うので,ここでは触れませんが,光学実験ができる地方大学の研究室は希少であるということです.
 さて,そんな光学系の研究室,横田研で研究活動を通して感じたことを書きます.実験では何かしらの測定対象(塗料,化粧品など)を自らが組み立てた実験光学系を用いて測定します.実験光学系はパズルのように光学素子を組み合わせることで構築していきます.レンズやミラーなどの光学素子の調整はミクロン単位の精度が要求されますが,自分で考えたシステム構成を形作っていくのはゲーム感覚で楽しいです.
実際に光学系を構築していると考えた通りにいかないことも出てきます.なぜ想定通りにならないのか考察することになりますが,これは実験系の研究室ならではのことで,シミュレーションの研究室では経験できません.実験結果に対しても同様で,なぜその結果が得られたのか都度考えて理解を深めます.これらは実地を通して学ぶという横田研のテーマの一つでもあります.実際の現象・結果を目の当たりにできるので,光学系に手を加えて結果を眺めながら理論の理解ができ,座学とは異なる勉強のやり方が面白く,納得も早いと思いました.
 得られた測定結果は報告書にまとめて先生に報告します.報告書作成や報告会での口頭説明などの一連の研究活動から万人に誤解のない文章の書き方や,簡潔で曖昧な表現のない報告の仕方を学びます.学会発表や論文執筆の機会もあり,ものにできれば実力の向上を実感できると思います.ですので,学会参加に興味がある方や,論文を投稿してみたいと考えている方はぜひ横田研に来て頑張って欲しいと思います.
 ところで,研究室選択で何を基準にして決めればよいのか悩んでいて,研究室を決めあぐねている方はおられるでしょうか.そのような方は,どの先生を自分の上司にするかで研究室を決めてみてはどうでしょうか.私は研究室の担当教官は上司のようなものだと思います.よく言われることですが,社会では自分の上司を自分で決めることはできません.教えを乞う上司を自らが選択できるチャンスは最後になるということです.ですので,授業などで感じた人となりや,共感できそうだと思った言動に基づき,師事する先生を選択してみるという方向性もあるのでは,と考えます.
 それでは,横田研をどうぞよろしくお願いします.

2017年03月15日