プログラミング入門I
2026.01.05
リスト その1
授業の最初に確認テストを行います.
文字列について,Python に用意されているいくつかのメソッドの適用を実習しました.メソッドは文字列だけでなく,リストにも適用できるものがありますので,引き続き理解を深めていきましょう.
プログラミング言語であればどの言語でも「配列」が用意されています.複数の値を一つの名前で扱うことができる便利なものです.今回学習する「リスト」は,教科書の p.165 にも書いてあるように,「配列をパワーアップさせた」ものです.その分機能が多いので,すべてを理解するには相当な時間がかかります.今回は教科書に沿って基本的なところを見ていくことにします.
教科書の p.166 にまとめてある 1 から 9 番までの記述がリストをきちんと説明しているので,まずは,ここをしっかり理解しましょう.また,Fig.7-2 もよく見て理解しましょう.Python はオブジェクト指向型の言語なので,リストもオブジェクトへの参照ということで,型の異なる値などもひとまとめにして扱える便利なものです.
リストは複数の値を一つにまとめていますので,リスト自体を print 関数で表示すると,その形態のままで出力されます.以下の例で確認してみてください.
lst = [1, 2, 3, 4]
print(lst)
リストの要素を順に表示するときはインデックスを使用して反復処理を用いて行います.
lst = [1, 2, 3, 4]
for i in range(0,4):
print(lst[i])
|
リストはリスト表記演算子 [ ] をつかって生成できます.また,list 関数を使っても作成できます.
ただし,教科書では基本的には最初に要素を確定させたリストを用意して,その要素に対して処理をする例ばかりが出ています.まず,何か自動でリストを作るという作業となると,教科書 p.169 の None を使う,教科書 p.178 の insert メソッドを使う,もしくは次回行う予定の内包表記を使う必要があります.とりあえず下に None と insert メソッドを使用する方法を載せておきます.
lst = [None] * 10
for i in range(0,10):
lst[i] = i
print(lst)
|
lst = []
for i in range(0,10):
lst.insert(i,i)
print(lst)
|
|
| None を使う方法 | insert を使う方法 |
他にも,教科書の p.176 の append を使う方法もあります.この授業では今回は None を使う方法を紹介します.内包表記については後日改めて紹介します.
リストの要素はインデックスによってアクセスできます.前回まで学習した文字列と同様,インデックスは 0 番から始まります.また,こちらも文字列と同様 負の数によって末尾の要素からの順番でもアクセスできます.
次回行います.
こちらも次回行います.
今回の演習問題です.
宿題は今回もMoodleを使用します.23日の18:00以降に閲覧可能となります.GWによる特別な日程となりますので,提出も変則的になり,5月1日の10:00としますから注意してください.
次回は教科書のp.190-199の範囲を学習しますので,予習をしてきてください.