カレントディレクトリである a11_d ディレクトリにはファイルが何も ありません.
$ ls -a
としてみても,
./ ../ |
としか,表示されません.これを部屋に例えてみると,図1のようになるでしょ う.
図1 カレントディレクトリを部屋に例えたときのながめ
同じように一つ上の階層の a01_d を部屋に例えてみるとどうなるでしょ うか.図2のようになるはずです.
図2 a01_d ディレクトリを部屋に例えたときのながめ
$ ls -a ../ a11_d/ a12 |
となるでしょう.部屋の中にあるものしか見ることが出来ないので,上記のよう な結果となります.
さらに一つ上に上がってみましょう.今度は図3のような部屋です.
図3 top_d ディレクトリのながめ
では,それとパスはどのような関係があるのでしょうか.cd コマンド によりディレクトリを移動することが可能です.その際に,移動する先のディレ クトリを指定する必要がありますが,それで指定できるのも,今自分が居るディ レクトリ,すなわち,部屋から見える場所だけが指定できます.ただし,隣の部 屋のそのまた隣,そのまた隣,というように相対的な位置関係を繋げて一つの道 筋として指定することが可能なのです.
この,繋げて行く作業は外の構成が理解できていないと出来ません.ここでは, 全体の構成図があらかじめ示されているので,みなさんは道筋を簡単に確認でき るはずです.カレントディレクトリからトップ階層まで行くには,.. と書かれたドアを2回通り抜ける必要があります.と言うことは,そこまでのパ スは ../.. となることがわかるでしょうか.目的とするファイルまでのドアの経路を繋げたもの,それが,パス です.
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