島根大学総合理工学部
機械・電気電子工学科
ヒューマンインタフェース研究室


  研究室2013年宣言



私たちは情報技術を通して発達障がいやそれを起因とする学習障がいを持つ児童・生徒への学習支援を行う上で,以下のお約束をいたします.

  1. 2018年までに島根県内の特別支援学級・通級指導教室等の30ヵ所(約10%)以上で,研究室で開発した学習支援ソフトが使用されるようになる.

  2. 2023年までに国内各地の特別支援学級・通級指導教室等の3500ヵ所(約10%)以上で,研究室で開発した学習支援ソフトが使用されるようになる.
上に掲げたお約束を実現するために,以下のような取組を行います.
  1. これまで開発を行ってきたWindowsOS上で動作するソフトに加え,iOS系で動作するiアプリの開発を開始するとともに,ユーザビリティの向上,ドキュメントの整備にも努めます.
  2. WebページやSNSを活用してアプリの情報の公開,アップデートなどの周知,サポートを充実させます.
  3. 教育現場や療育現場との連携をより一層深めます.
2013年宣言作成の経緯

本研究室が初めて障害者のためのアプリケーションとして手ぶれ補正機能付きペイントツールを開発してから10年が経過しました.2005年からは高次脳機能障がいや視知覚障がいを持つひとのための訓練ツールの開発を始め,2010年からは学習障がい児童のための支援ソフトの開発を始めました.開発は基本的には研究室の学生が行っており,当初は手探りで試行錯誤しながら作っていましたが,Rubyを積極的に活用することで,開発のスピードが大幅に改善し,また,現在では学生個々においてもかなりスキルの向上が得られてきたことで,種々の特性を持つ児童・生徒を支援するソフトの開発だけで無く,外部からの依頼により共同開発も進められる力をつけてまいりました.

学生さんたちは日々まじめに,また,勢力的に開発に取組み,また,支援活動を行い,多忙な毎日を送っていますが,ふと考えてみると,本研究室は教員である縄手が無事に定年まで勤めさせていただいたとしても後10年の活動期間しか残されていません.今このタイミングで,我々がこれからできることを整理し,また,学生がより一層スキルを上げるためにしっかりした目標を立てることが必要と判断し,研究室内での議論の上,上記の約束を公表することとなりました.

大きな目標を立ててしまっていますが,実現を目指し,今後も努力を続けて参りますので,これまで同様,関係者のみなさまにはよろしく御指導,御鞭撻をお願いいたします.


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