なぜ島根大学に入学しましたか?
 第一志望は地元の国立大学でしたが、前期試験で落ちてしまいました。後期試験は合格可能性が高く地元と同じ中国地方ということもあって島根大学を受験し、合格しました。その時点で別の私立大学も合格しておりどちらを選択するのかは悩みましたが、周りの意見も聞きながら、理系で将来専門職に就くには大学院を修了することが良いと感じました。大学院進学を視野に入れて学費面なども踏まえて検討し、国立大学である島根大学への入学を決めました。
学部生時はどのように過ごしていましたか?
 大学院への進学を考えていたので、当然ながら日々の勉強に対しては集中して取り組みました。また、サークル活動については軟式野球部に所属し気の合う友人達と楽しい時間を過ごしました。このように日々の勉強とサークル活動等でリフレッシュしながら充実した学生生活を送りました。
なぜディジタル光学・計測研究室(旧:光応用計測研究室)への配属を希望しましたか?
 学部4年になり研究室を決定する時点でも、大学院へ進学するという思いは変わりませんでした。そのうえで大学院も含めた3年間で大きく成長したいという気持ちを持ちながら、研究室を検討していました。その中で研究室説明会にて光応用計測研究室のご説明を伺い、社会において必要となるスキルや考え方を身につけた人材を大学院までの3年間を通して育てていくことや、個人のやる気に応じて学会発表などのチャンスも多く掴めることなどをご説明頂き、光応用計測研究室で3年間学び、大きく成長をして社会に出ていきたいと思い配属を希望しました。
研究室在籍中で印象に残っていることはありますか?
 研究室で出展した展示会に説明員として参加させて頂いた経験です。それまでは自分の言葉で企業の方へ説明をするという経験がありませんでしたので、最初は一方的に話すだけになり、来られた方と十分にディスカッションができませんでした。展示会という場では様々な専門領域の方々が来られるので、相手に応じて説明の仕方を変えながら話す必要があると感じました。また、相手からの質問を想定して洗い出し、それに対しどう答えるかを再検討しました。これによって次第に充実したディスカッションができるようになりました。説明をすることへの自信をつけるキッカケになったので非常に印象に残っています。
社会人3年目までで,社会で働く上で必要だと思うスキル・能力は何だと思いましたか?
 社会人になって実感したことは仕事の進め方は自分で考えることであり、待っていても誰も与えてくれないということです。仕事を進めていく中で課題に直面し自分の力だけでは進まなくなることがありました。このような場面で適切に助けを求められず1人で悩んだり、その課題を放置して仕事が停滞してしまうことがありました。この経験から、仕事を進めるうえで必要な物や支援は自分自身で動いて取りに行くという積極性や行動力が重要だと実感しました。また協力を要請する場合にも伝え方が重要であり、なぜ相手の力が必要なのかを論理的に説明できなければ協力を引き出せないこともあります。論理的に整理して、それを伝える力というのも重要な要素だと思います。
過去を振り返ってみて,研究室での学びは現在どのように生かされていますか?
 研究室で研究報告会や論文執筆から学んだ論理的にまとめて説明する力は、現在も進捗報告や報告書の作成時など多くの場面で活きています。また、自分の仕事に対しては誰よりも詳しくなければならないという研究室での学びは、現在も自分の提案で周りを引っ張っていくうえで重要であり強く意識して取り組んでいます。また、スケジューリング能力についても研究室では論文執筆などで、学生間や先生にご確認頂くタイミングを含め計画を立てて取り組むことを学んできました。どんな仕事でも最初に計画を立て、計画を守ることが非常に重要です。現在も様々な納期に対して自身の作業時間や、周りの作業時間も含め実現性のある計画を立てることで研究室での学びを活かしています。
今後、目指していきたい理想像、想定しているキャリアについてお聞かせください。
 エンジニアとして専門性をさらに高めて成果を上げていくと共に、今後AI化などで変革する時代の中でも活躍をしていくために、担当領域を狭めることなく幅広く挑戦をしていこうと思っています。これらを通してキャリアを積み重ねていき、将来的にはリーダーとしてチーム全体を統括する存在として活躍をしていきたいと考えています。