私は現在,電気工事に携わる企業に就職しております.
ここでは,私が横田研で研究を通して学んだこと,また,社会に出て役に立ったスキルについて紹介いたします.

 一つ目は,社会に出た際に必要なスキルです.まず私が入社してから役に立ったと思ったスキルは,文章能力です.横田研では,報告会で研究の進捗をまとめた報告書を作成・発表する機会が多くありました.そこで培われた文章能力は,入社してから早速役に立つこととなりました.例えば,研修では一日の研修を終えてから,その日行ったことを報告書にまとめる作業があります.提出した報告書の内容がまとまっていなければ,何度も訂正しなければなりません.また,私は班長に指名されており,自分の班員たちにこれから行う作業内容の要点などを分かりやすく伝えなければなりません.これらを実行するために,文章能力はとても役に立ちました.

 二つ目は,スケジュール管理能力です.研究では,いつまでに何を目的とした実験をして,得られた結果をどのようにまとめるか,また,それを完了するまでに必要な時間や日数を考えてから作業を行っていました.仕事では,一日の業務が一分一秒単位で計画されており,効率よく,素早く作業することが求められています.作業を早くするためには,何を準備して,どのような体勢,順番に作業を進めれば良いかなどを事前に考えてから作業する必要があります.

 ここまで,私が最も役に立ったと考える二つのスキルについて紹介しました.これらは,普通に生活していれば身についていると考えている方がほとんどだと思います.私もその一人でした.しかし,横田研に入ってからはそうでないことを実感しました.報告書を書けば,文章は相手には伝わりにくい表現だったり,次に何をすればいいか自分で考えられなかったりと散々でした.いかに自分が研究室に入るまでの大学3年間を無駄にしてきたかと,打ちのめされました.皆さんは自分の文章能力,スケジュール管理能力などに,どれほど自信があるでしょうか?
 社会に出てからの自分に,少しでも不安がある人は横田研に入ることをお勧めします.横田研では,前述で紹介したスキルの他にも多数のスキルや社会を生き抜くための考え方を指導していただけます.ここまでのことを教えていただける環境は,大変貴重だと思います.是非とも皆さん,自分の能力を向上させるために,横田研で研究生活を過ごしてください.